欠陥がひどすぎて運転することさえできない「もんじゅ」だが、無駄にストレステストは行なっている。その費用9億円。
ストレステストは単にコンピューターによるシミュレーションで、それも原発運営者が行うので、いわばお手盛りの安全デモンストレーションのようなものだ。
なにか基準があるわけでもなく、最初から”安全です”という答えを出すように入力を調整されたプロモーション用の机上計算にすぎない。
しかし、原子力ムラにとってはそれさえも美味しい飯のタネ。
もんじゅの場合は税金でまかなわれていることは言うまでもない。
プラントメーカーに支払われた9億円は緻密に張り巡らされた水路を通って、ムラに還流するのだろう。
原子力ムラとはこの利権還流システムのことであり、そこに参加するハイエナたちはみなこのシステムを必死に守ろうとする。
これこそが、日本から原発がなくならない最大の理由である。
もんじゅは一見、欠陥だらけでどうしようもないくずに見える。
しかし、実はそれを運営することで巨大な利権が発生する非常に優秀な利権発生装置なのだ。もんじゅの本質はそこにある。
ストレステストももちろん利権である。
毎日新聞 2012.2.11
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