残り3機 : 中国電力島根2号機 27日停止 ZERO原発の日は目の前だ
1月 26th, 2012 | Posted by in 2 STOP 原発 | 2 アクション・選挙・住民投票 | 2 停止原発の再稼働 | 3 東電 電力会社 原子力産業 | 3 隠蔽・情報操作と圧力 | 4 他の原発全般1月27日未明、中国電力島根原発2号機が定期検査で停止する。
これで中国電力管内の2機はすべて停止することになるが、下記記事にあるとおり中電の電力は余裕があり、関西電力への55万キロワットの融通枠も維持する。また原発を止めるとコスト高になると喧伝されているが、前回定期検査が重なるなどして2機同時に長期停止した時の決算が、減収ではあるものの黒字を維持していたことは注目に値する。
全原発を止めても電力不足にもならず、赤字にもならないモデルが実在する意味は大きい。
電力会社、産業界、政府はともに原発の停止により、電力不足・収入減になると大キャンペーンを張っている。そのこと自体捏造の疑いが濃いが、百万歩譲ってたとえ事実だとしても、単に企業努力が足りないだけとかたづければよいことだ。沖縄電力などはもともと原発を持たないが、地域第一位の高収益企業の位置は不動だ。
島根2号機の停止で、全国の稼動中原発はわずか3機、電力にして2%(313万8000キロワット)になった。全国の原発が停止するZERO原発のときは刻々と近づいている。
現在、全国10電力管区のうち沖縄・九州・四国・中国・中部・北陸・東北の7管内の全原発が停止、この地域は先行してZERO原発が実現している。
残るは関西電力・東京電力・北海道電力の各1機づつ。これらの地域も4月までにすべて定期検査入りする予定で、それまで再稼動を許さなければ、記念するべきZERO原発の日が期せずして訪れることになる。
今後は、再稼動を許さないためのアクションが重要になってくる。
nanohana記
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中国電の全原発27日停止 島根2号機定期検査へ
日経新聞 2012.1.20
中国電力は19日、島根原子力発電所2号機(松江市、出力82万キロワット)の定期検査を27日から実施すると発表した。中国電の原発は全て停止する。作業は6月中旬にも終える見通しだが、国の原発政策に不透明感が強まるなか、再稼働時期は未定とした。
■冬の電力は確保
今月26日夕方以降に出力を下げ始めて、27日未明に発電を停止する。検査するのは原子炉本体のほか、原子炉冷却系統設備、計測制御系統設備、燃料設備など9の設備。原子炉内の燃料取り換えや制御棒駆動機構取り換えなどの工事を予定する。
運転再開に向けては、ストレステスト(耐性評価)の結果を国に報告し、国から妥当との評価を得ることに加え、地元自治体の理解も重要な条件となる。だが、今後の「国の(原発政策やストレステストの)審議状況が分からない」(中国電力島根原子力本部)こともあり、運転再開のメドは立たない。
島根県の溝口善兵衛知事は19日、「今回の定期検査に当たっても、万全を期し、安全かつ遺漏なく実施していただきたい」とのコメントを出した。
島根原発1号機(出力46万キロワット)は、点検漏れ問題の発覚を受けた運転停止・自主点検と、それに続く定検で、2010年3月31日以降止まっている。2機とも停止状態となるのは前回の2号機の定検(10年3月~12月)と重なった時期以来となる。
2号機の停止後も、中国電力管内の今冬の電力需給は一定の予備率を確保する見通し。関西電力への55万キロワットの融通枠も維持する。ただ、今春以降の電力供給やコスト面には不安感がある。
■三隅火力も4月
4月には石炭を燃料とする出力100万キロワットの三隅火力発電所(島根県浜田市)が定検のために停止する。
電力需要がピークを迎える夏場までに同火力を復帰させる予定だが、その間は燃料コストが割高な重油・原油の使用量が増える。
島根原発1、2号機が長期停止した11年3月期は、連結経常利益が前の期に比べ59%減少した。中国電は液化天然ガス(LNG)の調達を増やすなどの対策を講じているが、燃料費の増加で収益の悪化につながる可能性がある。
(松江支局長 毛塚正夫、広島支局 菊地毅)
この記事は 日経新聞
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