神戸新聞 2012.1.24
神戸市教育委員会と尼崎市教育委員会は今月、市立小学校の給食で使用する食材の放射性セシウム検査について、厚生労働省が4月から適用予定の新基準値を前倒しで採用し、検査を始めた。保護者の不安を解消するのが狙いで、両市教委ともこれまでの検査で新基準値を超える検出はなかったという。
これまでは国の暫定基準値に基づき、野菜などは1キログラム当たり500ベクレル以下などの数値を目安としていた。尼崎市会は昨年12月、学校給食の安全確保を求める陳情を採択。神戸市も当初は文部科学省通達の数値を目安としていたが、昨年末に厚労省が一般食品は1キログラム当たり100ベクレルなどとする統一的な新基準値を示したことから、いち早く導入した。
今月、食材のダイコンや干しシイタケなどを事前検査したが、いずれも新基準値以下だったという。新基準値を上回った場合、食材は除外して給食を提供するなどして対応するという。
尼崎市教委の担当者は「新基準値を上回っても現行法上は問題ないが、保護者の不安を取り除きたい」としている。(横田良平)
(2012/01/24 08:00)
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