汚染石 約50か所の住宅で使用
1月 21st, 2012 | Posted by in 1 汚染の拡散NHK 2012.1.21
計画的避難区域にある砕石場の石を使ったマンションの室内で高い放射線量が測定された問題で、同じ砕石場から出荷された石を使って原発事故のあとに工事が行われた一戸建てや集合住宅が、少なくともおよそ50か所に上ることが関係者への取材で分かりました。国や県は、早急に各住宅の放射線量の調査を進めたいとしています。
この問題は、原発事故による計画的避難区域にある福島県浪江町の砕石場で採れた石が二本松市の新築マンションのコンクリートに使われ、室内で高い放射線量が測定されたものです。福島県と国のこれまでの調査で、この砕石場から出荷された石は県内の建設会社など少なくとも200社余りに流通し、原発事故のあと、およそ1000か所の工事に使用されたことが分かっています。多くは道路や護岸の補修工事とみられていますが、この石が一般の住宅の工事に使われたケースがこれまでの調査で県内で少なくとも49か所に上ることが関係者への取材で分かりました。一戸建ての住宅38か所と、マンションや団地などの集合住宅の11か所で新築工事や補修工事が行われており、このうち福島市の一戸建て住宅の室内では、1時間当たりの放射線量が最大で0.85マイクロシーベルトと屋外に比べて高い数値が計測されていたことがすでに明らかになっています。国や県では、今のところ健康に問題のあるケースは確認していないとしていますが、住宅で使われた石の、砕石場からの詳しい出荷時期の確認を進めるとともに、各住宅の放射線量の調査を急ぐことにしています。
この記事は NHK
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