汚染コンクリ 流通250社以上 だんだん増える 経産省はいまさらな規制の検討中 コンクリはすでに固まっている だぶん
1月 16th, 2012 | Posted by in 1 汚染の拡散 | 3 官僚 | 3 政府の方針と対応マンション高線量、砕石流通250社超
2012.1.16
福島県二本松市の新築マンションの床のコンクリートから高い放射線量が計測された問題です。浪江町で採取された石は、2つのコンクリート業者から250以上の施工業者に流通していたことが分かりました。
削り取られた山肌に集められた砂利や石。福島県浪江町にある砕石場の空からの映像です。町役場の職員の指示のもと、防護服を着て現場に入りました。
「石はあのように屋根がついたところに置かれているものもあります。しかし一方で、こちらは貯石場なんですが、こちらを見ますと屋根や囲いなどは一切ありません」(記者)
この地域は特に放射線量の高い地区にあります。原発事故の後、野ざらしで保管されていたものもあったといいます。
「この辺りの放射線量、手元の線量計で測りますと、このように20マイクロシーベルトを超える非常に高い値が出ています。マンションの土台に使われたコンクリート、その材料となったのがこの砕石場から運ばれた石でした」(記者)
問題となっているのは、福島県二本松市で去年7月に完成した3階建ての賃貸マンション。先月、市の調査で1階に住む中学生の放射線量が比較的高い値を示したため詳しく調べたところ、1階の室内で1時間当たり最大で1.24マイクロシーベルトの放射線量が測定されました。
室内に24時間滞在する家庭で計算すると、年間線量10ミリシーベルト前後となります。この数値は、一般の人が1年間に浴びてもよいとされる限度の10倍に当たります。去年4月の工事の際、浪江町の砕石場の石がコンクリートに使われたといいます。
「1階を通って出入りするから、床に鉛を張るなり遮蔽して安心して通れるように管理会社と話をした」(同じマンションの住民)
汚染された石が流通したルートは次のようなものです。原発事故後、計画的避難区域となった浪江町の砕石場で採取された石を砕石業者が福島県内の2つの生コン業者と17の建設会社などに合わせて5280トン出荷していたといいます。
「よかれと思ってやったつもりですが、実際に今、その二本松のマンションに住んでいる、特にお子さんがいらっしゃるということですから、ご迷惑をおかけしました」(砕石業者社長)
そのうちの1つの生コン業者は、百数十社と取り引きがあったといいます。もう1つの業者と合わせると、250以上の施工業者に流通していました。17社のうち、1つの建築会社から仕事を請け負った建設業者は・・・。
「(二本松市内の)旭小学校近辺の道路災害復旧の材料に砕石を使用した。本当に放射線が高いということであれば使用しなかったが、本当にびっくりしている」(本多建設・伊藤眞二社長)
汚染コンクリートはマンションや住宅の工事のほか、道路建設など多くの現場ですでに使われたとみられています。
「マンションの施工業者は、基礎を固めたちょうど同じ日にこちらの部分のコンクリートを固める作業もしていました。手元の線量計では最大で2マイクロシーベルト辺りまで上がりまして、周辺の倍近い数値を示しています」(記者)
国は砕石の詳しい流通ルートを調べるとともに、ほかの建築現場などで放射性物質の影響がないか調べています。
これまで、下水汚泥については過去に高い線量が確認されたことから線量の基準が設けられましたが、石や砂利については、砕石の際に水をかけることなどからある程度除染されるとみられていて、線量の規制の基準はありませんでした。今回の状況を受け、経済産業省は石と砂利についての基準を設けるかどうか検討に入るとしています。(16日17:58)
最終更新:1月16日(月)19時32分
TBS News i
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