【福島】二本松市の新築マンションで高い放射線 コンクリートに放射性物質混入 追記:コンクリートに使われた石は、県内の20の業者に出荷。砕石に規制はなく他にも流通の可能性
1月 15th, 2012 | Posted by in 1 放射能汚染 | 1 汚染の拡散二本松市の新築マンションから放射性物質
福島テレビ 2012.1.15
二本松市のマンションのコンクリートから比較的高い放射線が確認され環境省ではコンクリートに放射性物質が混入したまま工事が行われたと見て調べています。問題が発覚したのは二本松市で去年9月に建設されたマンションです。環境省などによりますと先月27日、マンションに住む生徒が身につけていた積算線量計が3ヶ月で1・5ミリシーベルトと高い値を示したことから二本松市が周辺の調査を行いました。その結果マンションの基礎部分のコンクリートから毎時1・4マイクロシーベルト前後、室内からも1・2マイクロシーベルト前後が確認されたと言うことです。環境省ではコンクリート内に放射性物質が混入したまま工事が行われたと見て施工業者から事情を聞くなど確認を進めています。
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高線量:新築マンションで検出 コンクリ発生源 二本松
2012.1.15
内閣府原子力災害対策本部と福島県二本松市は15日、同市内の鉄筋コンクリート3階建て新築マン ションの1階屋内部分から、屋外より高い最大毎時1.24マイクロシーベルトの放射線量が検出され、1階住民に転居を勧めていると発表した。同本部など は、原発事故当時、同県浪江町の採石場に保管されていた石を使ったコンクリートが発生源とみている。建築資材の砕石は放射線量による出荷制限はなく、他に も汚染された建材が流通した可能性があるとみて調査を始めた。
市などによると、マンションは同市若宮地区にあり、昨年7月完成、12世帯が居住している。1階に住む女子中学生が個人線量計で測定した累積被ば く線量が高いことが12月に判明。調査したところ、放射線量は屋外では毎時0.7~1.0マイクロシーベルトのところ、1階は0.90~1.24マイクロ シーベルト、2~3階は0.10~0.38マイクロシーベルトだった。同本部は「避難が必要な値以下で、直ちに健康を害するものではない」としているが、 市は1階住民にあっせんする転居先物件を探すと共に、2~3階住民の意向を聞いている。
汚染の原因については、1階に使われたのと同じ業者のコンクリートを使った市内の農業用水路でも周囲より高い放射線量が検出されたことから、コン クリートが主因と判断した。材料の石は、同県双葉郡に本社がある砕石業者が、同県浪江町のうち「計画的避難区域」になった地区で原発事故前に採取したもの で、事故後も現地で屋外に置かれていた。二本松市の建築資材会社が4月11日に生コンクリートに加工した。
この砕石業者の浪江町内の事業所は、原発事故後から4月22日の計画的避難区域指定までに、県内の建築資材会社約20社に計約5200トンの石を 販売したという。経済産業省と国土交通省は福島県とも連携して流通先の確認を進めるほか、同区域に採石場がある6社についても流通実態を調べる。
原発事故後、汚泥やがれきの再利用については基準が定められたが、コンクリート用の砕石には基準はないという。原発事故後、新築住宅の汚染判明で住民移転が迫られるのは初とみられる。【鈴木梢、深津誠、野倉恵】
◇入居の10世帯が被災者 「やっと落ち着いたのに…」
現場のマンションは、市や住民によると、完成後間もない昨年8月から入居を始めた。12世帯中10世帯が震災で元の住居に住めなくなった被災者という。
浪江町から避難してきた2階の60代の住民女性は「小中学生の孫が一緒にいるので心配。除染してもらいたいが、できなければ転居もやむを得ない。避難先を転々として8月末に引っ越し、やっと落ち着いたところだったのに」とこぼした。
浪江町から移ってきた住民女性(32)は1歳と4歳の子供がおり、「正月明けに突然、市の職員が来て室内を測っていった。私は上層階だが、一部でも高ければ不安」と表情を曇らせた。【蓬田正志】
毎日新聞 2012年1月15日 21時20分(最終更新 1月15日 22時09分)
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福島テレビ 2012.1.15
福島・二本松市の新築マンションから比較的高い放射線量が確認された問題で、コンクリートに使われた石は、県内の20の業者に出荷されていたことがわかった。
問題が発覚したのは、2011年7月に二本松市で建築された新築マンションで、1階の室内から毎時1.16~1.24マイクロシーベルト(μSv) の放射線量が確認された。
1階に住む住人は「ちょっと、えっ、なんで? みたいな、びっくりはしたんですけども。移動(引っ越し)しようと、うちは考えてはいます、今のところは」と話した。
マンションの基礎部分のコンクリートには、計画的避難区域の浪江町で採取した石が使われていて、およそ5,200トンが県内の建設業者20社に出荷されていたことがわかった。
このため二本松市では、国と協議して、同じ資材で建設された建物などがないか調査を進めるとしている。
また、マンション1階の住民については、移転できるよう検討したいとしている。
(01/15 21:01 福島テレビ)
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