福井新聞 2012.1.5
西川知事(左)と懇談し「信頼回復に正念場の年」と語る八木関電社長(中)と豊松副社長=5日、福井県庁
東京電力福島第1原発事故を受け、停止中の原発の再稼働やエネルギー基本計画の見直しが焦点となる中、関西電力と日本原電のトップが5日、年頭あいさつのためそれぞれ福井県庁を訪れ、西川知事と懇談した。関電の八木誠社長は「エネルギーの安定供給と経済成長に原発は大変重要」として再稼働に全力を挙げる考えを示した。原電の濱田康男社長も敦賀3、4号機増設を推進していくと強調した。両社長は敦賀市役所で河瀬一治市長とも懇談し、同様の考えを伝えた。(伊豆倉知)
県内の商業炉は、関電、原電の計13基のうち12基が定期検査で停止している。稼働中の高浜3号機も2月20日に定検に入る予定で、県内の原発が「15基体制」になって以降、商業炉全13基が停止するという初めての事態が現実味を帯びている。
八木社長は今冬の電力需給に触れ「1、2月が本番。緊張感と危機感を持って何としても安定供給を確保する」と説明。原発の再稼働に向け「最大限の努力を尽くしたい」とした。県が条件とする福島の知見を反映した安全基準に関しては「国から速やかな回答が得られるよう汗をかきたい」と約束した。
また今年を「信頼回復に正念場の年」と位置付け、ハード、ソフト両面から安全対策を徹底していくと決意を語った。
濱田社長も「原発は今後も重要な電源と確信している」との認識を示し、政府内には原発の新増設計画を見直すべきとの意見がある中でも、敦賀3、4号機増設は進めていくと訴えた。
両社長とも、再稼働には万全の安全確保が前提になると強調。西川知事は両氏に対し、技術的な対策だけでなくソフト面の強化をあらためて要請した。政府の福島第1原発事故調査・検証委員会が昨年12月に公表した中間報告で、運転員の不手際などが明記された点を挙げ「注意力や操作上の問題で事故が拡大したことは否定できない」と指摘。中間報告で判明した知見への対応を強く求めた。
関電と原電は、国が再稼働の前提としているストレステスト(耐性評価)の1次評価を計4基について提出。経済産業省原子力安全・保安院が設置した意見聴取会の審議、原子力安全委員会や国際原子力機関(IAEA)のチェックを経て、首相ら4閣僚が再稼働の是非を判断する。
一方、県は再稼働には新たな安全基準が必要としており、地震・津波や高経年化(老朽化)に関して国が設けた五つの意見聴取会の議論を注視している。
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わずか50年足らずの発電のために永遠に放射性廃棄物に悩まされる人のことを考えない関電の八木誠。大きな地震があれば福島の次は福井が一番危ない。狭い地域に多くの原子炉。琵琶湖が汚染されたら関西は全滅だ。今原子力発電のツケを払うときが来た。死の灰をこれ以上発生させずに燃料棒がメルトダウンを起こさないよう永遠に続く冷却作業を開始しなさい。電力の安定供給はまともな会社のやることで貴方のやることではない。