2011.12.31
<テント日誌 12/30(金)> 年末~年始のイベント始まる オール ナイト映画鑑賞会 ―― 経産省前テントひろば 1 11日目 ――
12月30日(金) 快晴 風が強い
「東電、経産省の仕事納めはなりません」の福 島の女性たちののべ100名を超える抗議行動の 翌日の早朝、女性テントは、ひとしきり、主の 不在であるかのような「館」となっていた。 強い風がテントのキャンバスをはためかせ、記 帳窓口を開けようという男テントをわずらわ す。 いらいらしているスタッフのところへ、女性が キャンバスをかき分け、お顔をのぞかせて、 「これ 皆さんで、召しあがってください」とのこ と。女性のテントの分はもうとってありますの で、と白い発 泡スチロールの箱には、一つ一つ透明なラップ でくるんであるおにぎりの行列。触ると温か い。 女性テントでどの程度とられたのか、分かりま せんが、こちらでも、30個ほどはあった。しょ うゆ 味に鮭肉がまぶされている。 ある先輩がこうおっしゃっていた。「このテン トでは、食べ物の心配はいらないよ。じっと 待って いれば、誰かが差し入れてくれるから…」こうい うことか! 暫くして、女性が「鍋はどこで洗 いま しょう?」。大なべ3つ、パック3つほど、携え て、ふたりで公園に向かう。さすが、女性のお 仕事 は、丁寧かつ速い。 夕刻、おとといさしいれてくれたたんぽぽ舎の Sさんが鍋を回収しに来た。「よごれていてもよ かったんだけどね、ポトフの次は、イタリア風 のミネストローネ・スープにしてみようか な?」 とに かく間に合ってよかった! 火器使用禁止のテ ントでは、差し入れだけが、本格的食事だ。
午後、私用で2時間ほど開けて、テントへ帰 ると、随分のにぎわい。反原発・年越しOccupy 経 産省前テント実行委員会主催の「こんなん じゃ、よい年迎えらんない99%のための祭り~ みん なでつくろう! 年末年始大生放送! の舞台 づくりその他で、かいがいしい風情。 ギャラリーも徐々に増えて、一昨日のテント 前の抗議集会の勢いが蘇りそうだ。冷気もひと し おの4時過ぎ、新しいレイバーネットのネット生 中継への出演者が来始めたが、なぜか、寒風に 唇ひきむすぶかとおもいきや、ファイトが微笑 を浮かべている。福島の人々への「救援」にな ん らかの助けになればという祈りと含羞と連帯感 のほほえみはよいものだ。 キャスター役の女性二人はリハーサルもふく めて6時間、寒風に耐え抜いて、唇も蒼ざめてい たのはいたましいことではあった。
そのあと、オールナイトの映画鑑賞会が開か れ、女子テントは江戸時代の歌舞伎場の様だっ た。ポルトガル、ブラジル、フィリッピ ン、オーストラリアなどの男女青年たちから、 マスコミでは 無理なパーソナル・オーラル・コミュニケー ションによって、大切な情報をもらった。 オールナイト映画上映会は、俊英、早川由美 子監督の自作「ブライアンと仲間たち」から始 まり、 計5番組放映された。コマーシャリズムから自 由な、新しいリアリズム、ドキュメンタリー作 品が 相次ぎ、新しい年を迎える予習としては、最高 だった。 早川監督の紹介してくれたブライアンさん は、今年6月亡くなられたそうです。国会議事 堂前で、 反戦・平和を訴えるためテント暮らしを続 け、家族にも会いにゆかぬ闘争を敢行した。8年 以上 家にも帰らず、一日も休まず、英米政府のテロ 撲滅戦争に抗議してきた男とその仲間のドキュ メンタリー映画こそ、このテントで観たいもの だった。 監督は最後まで、映像放映のお世話をしてくだ さった。テント座り込み111日めの告示は、この 日、 ポルトガルのアーティストが描いてくださっ た。
(Q記)
原発NO!関電前年越し座り込み~原発停止カウントダウン~
●2011年12月31日(土)12:00~2012年1月1日(日)12:00まで
●関西電力本社前
●お問い合わせ 山川 アドレス :
≪プログラム≫
以下、大まかな予定です。随時、交流・アピールタイムなど入れます。
時間は、変更する場合があります。
◆2011年12月31日(土)
12:00(正午)~ 関電前座り込みスタート
・ごあいさつ/避難者からの訴え/関電・東電・野田さん、橋下さん、松井さん…諸々…言いたい放題
13:00~15:00 女たちの座り込み
・歌・踊り/出し物大会…子どもたちには、おもちゃなど景品付き/リレーアピール
※少し遅めのお昼ご飯…鍋パーティ
14:30~15:30 歌舞団ライブ
15:30~ みんなで原発なくそう!巨大アート作成①
19:30~ もちつき大会
※夕食はお餅とおでん これで年越し
21:00~ 野外上映会① おしゃべり交流とあわせて
『東日本大震災~民主的復興と原発NO!~』『2011 Hope bus(韓国)』『アル・サレヒヤ地区の住民たち―強制退去に路上で闘う』
他、経産省テント前/最前線 ウィスコンシンなど。
23:00~ ゆく年くる年 映像・写真・アピール~今年を振り返り2012年を展望する~
23:55~ 原発停止カウントダウン
●2012年 1月1日(日)
0:30~朝までしゃべらナイト & 夜空を見上げてすやすやタイム
真夜中~ 野外上映会② おしゃべり交流とあわせて
8:00頃~ 朝食会 さてさて…?
10:00~ 書初め大会
10:00~ みんなで原発なくそう!巨大アート作成②
11:00~ 関電へのひとことアピール&大声アピール
11:30~ We are The 99%! 子どもたちに希望ある未来を!原発・戦争・貧困を生みだす社会を変えよう!
12:00~ 終わりのあいさつ
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