防衛相、評価書提出越年も=県会議長が抗議声明―普天間移設
12月 27th, 2011 | Posted by in 7 沖縄・アイヌ・先住民ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2011.12.27
防衛省沖縄防衛局は27日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関する環境影響評価書について、同日の沖縄県への提出を見送った。県内移設に反対する市民団体メンバーが沖縄県庁周辺で阻止行動を続けており、混乱が予想されたためだ。一川保夫防衛相は同日夜、記者団に「米側とは提出期限についての約束はない」と述べ、年内提出は対米公約との見方を否定。年明け以降に先送りする可能性に言及した。
野田政権が評価書を業者に委託して発送するという異例の手法を取ったことに、地元や野党は猛反発。県議会議長は抗議声明を発表した。提出を先送りしても沖縄側の理解を得られる展望はなく、普天間問題をめぐる混迷は一層深まりそうだ。
評価書を積んだ配送業者の車は27日午前、県庁にいったん到着したが、反対派に取り囲まれたため、搬入できずに引き返した。これを受け防衛省では、幹部らが沖縄防衛局と連絡を取りつつ、対応を協議。同日の提出を断念した。
防衛相はこの後、記者団に「混乱を生じたくないという思いで配送にお願いしたが、現時点で届いていないのは残念だ」と強調。28日の提出を目指すかを問われ、「当然努力する。こういう状態になっている以上は早く届けたい気持ちだ」と語った。
一方、沖縄県議会の高嶺善伸議長は27日、政府の対応について「郵送という姑息(こそく)な手段で県に提出することが判明し、県議会は怒りを持って抗議する」との声明を出した。
[時事通信社]
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