産経新聞 2011.12.21
県は21日、佐倉市内の農家1戸が生産した露地栽培シイタケから、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)超の放射性セシウムが検出されたと発表した。同市は市内の農家全戸に出荷自粛を要請し回収を進めているが、すでに地元直売所向けだけでも約130キロが出荷されたという。市場を通して、さらに広く流通している可能性もあるといい、検査態勢のあり方が問われそうだ。
県は、露地栽培シイタケを生産している同市を含む県内全22市町村で、出荷前の放射性物質検査を終えており、基準値を超えた我孫子市と君津市、流山市を除く19市町村で9~11月に相次いで“安全宣言”を出していた。
県によると今月19日、農家の依頼を受けた佐倉市が、民間の分析機関で調べた結果、1キロ当たり660ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。
県森林課は「規模の小さな生産者について把握していなかった。今後、原木の除染指導を行うとともに、検査のあり方を見直していきたい」としている。
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