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福島第一原発事故の収束の目途もたたず、原発事故による避難民の対応も充分に行われないにも関わらず自民党が原発再稼働に向け準備を進める中、福井県の敦賀原発敷地内の活断層の調査が進んでいる。
原子力規制委員会の調査団が、3月8日に「2号機直下に活断層がある可能性が高い」とした報告書案について、現地調査に参加していない専門家から意見を聞いた。大きな異論は出ず、調査団は近く開く評価会合で報告書をまとめる予定となり、「活断層」の評価は確定的となった。

日本原電敦賀原発 活断層

日本原電敦賀原発 活断層


 日本原子力発電株式会社は「提出したデータが考慮されていない」などと反発し、断層の追加調査を続行する構えだが、報告書を受けて規制委が活断層との評価を覆すことは考えにくく、原電が2号機の廃炉を迫られる可能性はより高まった

 8日の会合には、座長を務める日本地質学会の石渡明会長(東北大教授)と、敦賀原発を担当しない調査団メンバーの計7人が参加。学術論文を専門家同士が相互評価する「ピアレビュー(査読)」にならい、科学的な妥当性を点検した。

 会合では、断層のつながり方の解釈や、用語の使い方、報告書の構成に対し意見が出たが、結論の方向性を否定する意見は出なかった。専門家からは、どういう状況に基づき安全側に判断したのかを報告書に明記すべきだとの指摘も出た。

 報告書案は、2号機直下の「D―1破砕帯」と浦底断層が重なる付近で見つかった「K断層」が、13万~12万年前以降に活動した可能性が否定できないと指摘。この断層の傾斜や位置からD―1とつながっているとみられ、安全側の判断としてD―1は活断層だとしている。

 この会合に先だって開かれた評価会合で原電は、D―1とつながるのは活動性が認められない別の「G断層」であるなどとして、D―1の活動性を否定。K断層は過去に活動を繰り返しているが時期が古く、考慮する必要はないとした。

 これに対し調査団は、原電の主張は根拠となるデータが不十分で、活断層の可能性が高いとする従来の見解を変える必要はないと判断した。

元記事→ 敦賀原発2号「活断層」は確定的 廃炉の可能性大、専門家異論出ず(2013年3月9日午前7時10分)

 

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HNKが伝えたところによると、東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっていた50代の男性作業員が、体調不良を訴えて病院に運ばれ、27日夜、死亡した。

福島第一原発の廃炉作業にあたる作業員

福島第一原発の廃炉作業にあたる作業員


福島第一原発の収束作業には事故発生後に約二万人が従事しており、これまでに男性作業員5人が心筋梗塞などで亡くなっており、事故当時所長を務めていた吉田昌郎氏は食道がんのため第一線を退いている。

なお今回死亡した男性の死因など詳細について、東京電力は「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。

男性の被曝量については、おととし6月から福島第一原発の復旧作業に当たっていて、これまでの被ばく量は、作業員の通常時の年間限度となっている50ミリシーベルトより低い、25ミリシーベルト余りだということですが、

 

 

元記事→ HNK NEWS WEB / 3月1日 0時24分

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2月28日午後、安倍晋三首相は、衆参両院の本会議で行った施政方針演説で、エネルギー政策に関し、原子力規制委員会で安全が確認された原発は再稼働する方針を国会で初めて明言。自民党としての原発維持の基本方針をあらためて示したことになる。

首相の語る「安全文化」とは?

施政方針演説では「原子力規制委のもとで安全性を高める新たな安全文化をつくり上げる。その上で、安全が確認された原発は再稼働する」と強調して語った。

首相の語る「安全文化」とは一体なんなのだろうか。今回の福島第一原発でおきたようなレベル7級(周辺環境への放射性物質放出を伴う事故)の原子力災害に対し、「文化」が何の役にたつのだろうか。
首相を含む自民党、そして経団連が新たにつくりあげようとしている「安全文化」は、国民の生活を原発および原発から放出される放射能から守るための安全ではなく、国民に原発は安全だと信じ込ませるための文化、つまり原発事故前の「安全神話」と同様の言葉にしか聞えない。

国民が本当に求めているのは、「二度と放射性物質放出を伴う原発事故が起きない」ということであり、決して机上の安全ではない。

福島第一原発の事故が収束しておらず、活断層の問題もクリアになっていない状況の中、経済のみに観点をおいた早急な原発再稼働への道筋を示した。
筆者には、今回の首相演説はそう思えてならない。

元記事→ 東京新聞 2013年3月1日 朝刊

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