ザガーロは薄毛改善への近道

更新日 2018年7月24日

ザガーロとは何か?

ザガーロとは

ザガーロは日本では2015年に厚生労働省によって承認され、2016年に販売開始された薄毛治療薬です。

その主成分であるデュタステリドはもともと、前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、脱毛抑制効果があることがわかり、薄毛治療薬として広く認知されました。

これまで脱毛抑制効果のある治療薬といえばプロペシア(成分はフィナステリド)だけでしたが、ザガーロは発売されて以来、プロペシアをしのぐ効果の大きさで耳目を集め、安泰だったプロペシアの地位を一気に脅かすほどの人気を得るようになりました。

この二つの薄毛への効果を比較したとき、


ザガーロ>プロペシア


というのがもはや薄毛業界の常識になっています。

主成分であるデュタステリドは102カ国で使用されているので、安全性はすでにお墨つき。

AGAクリニックの医師も、

ザガーロで脱毛を抑制して、ミノキシジルで発毛させる

ということを推奨していますから、信頼性、安全性という面では誰もが認めているところですね。

それでは具体的にどのような効果があるのか?副作用は?気になる費用は?など、さまざまな角度からザガーロの特徴を説明していきます。
少しでも疑問を解消して、これからの薄毛対策に役立ててください。

ザガーロの薄毛に対する効果は?

ザガーロの効果

ザガーロの主成分デュタステリドはプロペシアの主成分「フィナステリド」と同じように、乱れたヘアサイクルを正常に戻して脱毛を抑制し、髪の毛が生えやすい状態にしてくれる治療薬です。
その脱毛抑制効果はプロペシアの1.6倍といわれています。

その根拠は次の通り。


プロペシア(フィナステリド)1mg服用⇒56.5本の増毛
・ザガーロ(デュタステリド)0.5mg服用⇒89.6本の増毛


しかもザガーロの方が成分含有量が半分なので、その効果の大きさがわかるでしょう。

それでは具体的に、デュタステリドがどのように私たちの頭皮に良い影響を与えてくれているのでしょうか?それを説明するまえに、まず簡単に脱毛の仕組みについてお話しましょう。

脱毛の仕組み

まず男性ホルモンであるテストステロンが頭部にある5αリダクターゼと結合します。 5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、それぞれ違う場所で分泌されています。

Ⅰ型5αリダクターゼは頭部全体の皮脂腺、Ⅱ型5αリダクターゼは前頭部と頭頂部の毛乳頭で分泌し、テストステロンと結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)というより強力な男性ホルモンに変身します。


5αリダクターゼⅠ型とⅡ型
出典:SUPER MILLION HAIR

このDHTがアンドロゲン受容体(アンドロゲンレセプター)と仲良く結びつくことで、ヘアサイクルを乱して成長期の髪の毛を短くすることで抜け毛が発生するのです。

しかし、DHTが常にアンドロゲン受容体と仲が良いわけではありません。
DHTとアンドロゲン受容体の仲の良さは遺伝で決まります。
つまり、アンドロゲン受容体のDHTに対する遺伝的な感受性の良し悪しによって、薄毛になりやすいか薄毛になりにくいか(ヘアサイクルを乱すのか乱さないのか)が決まってくるのです。

髪が成長するのに必要な期間は、個人差がありますがおおむね2年から7年といわれています。
ヘアサイクルが乱れてしまうと、その成長期を1年未満という短い間で終えてしまうために、まだ十分成長しきらないうちに多くの髪の毛が抜けていってしまうのです。

効果絶大!ザガーロは薄毛の原因物質DHTが生み出されるのを防ぐ

さてそこで、ザガーロの出番です。
ザガーロの最大の役割は5αリダクターゼとが男性ホルモンであるテストステロンと結びつくのを阻害することです。引き合い結びつこうとするもの同士を無情に引き離してしまう。

まるでベタな映画に出てくる今にも恋愛関係になろうとする若い男女の間に入り込んで、無理やり引き離そうとする意地の悪い継母のような存在が「ザガーロ」というわけです。


5αリダクターゼとテストステロンが結合しない

薄毛の原因物質DHTが生み出されない

ヘアサイクルが乱されず、しっかりと髪の毛が成長する

髪の毛が抜けにくくなる


というとても分かりやすい理屈で髪の成長物語が展開されていくのです。

しかもこのザガーロは先述したように、プロペシアよりも約1.6倍の脱毛抑制効果があるとされています。
なぜそのような大きな効果があるのでしょうか?

ザガーロによる毛髪量の変化
ザガーロによる毛髪の太さの変化
出典:ユナイテッドクリニック

理由はとても簡単です。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類あるということはすでにお話しました。

最も薄毛になりやすい前頭部(生え際)と頭頂部にはⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼが分泌されていて、プロペシアはⅡ型の5αリダクターゼがテストステロンと結びつこうとする働きを阻害するのに対し、ザガーロのほうはⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼの働きを阻害する作用があるからです。

2人の敵に対して1人しか倒せないのがプロペシアなら、2人の敵をまるごと掃蕩してしまうのがザガーロというわけですね。
そのため、効果にこれだけの差が出てくるわけです。

ザガーロ効果で髪の毛が太く丈夫になる!

ザガーロの効果はただ脱毛を抑制するだけではありません。
薄毛の原因物質であるDHTを作らせないのですから、当然ヘアサイクルは乱れません。
ヘアサイクルが乱れず、通常のサイクルを守れば、髪の毛は時間をかけて成長し太く丈夫に育ちます。

すべてにあてはまるわけではありませんが、時間をかけるべきところでちゃんと時間をかけなければ、未熟なまま成長して大きく丈夫に育たないのは当然の話です。
木々にしろ花にしろ幼い子供にしろ、その理屈は同じです。

時間をかけて成長し太く丈夫に育った髪の毛は、すぐに抜けるようなことはありません。
力強く頭皮から生えて、ふさふさの髪の毛をあなたに実感させてくれるでしょう。

ザガーロの気になる費用は?

病院で処方してもらう場合

ザガーロをAGAクリニックで処方してもらう場合、相場は9500円ほどです。
最安値はAGAスキンクリニックの8200円(初回は4800円)。
高くて10000円を超えているところも珍しくありません。

プロペシアが6000円ほどですので、効果が大きい分、少し割高のようです。

この価格に診察料や場合によっては血液検査などの費用も追加されますので、15000円ほどとみておいたほうがいいでしょう。

薄毛治療は健康保険適用外ですので、どうしても費用がかさんできてしまいます。

個人輸入代行サイトで購入する場合

一方、通販でザガーロを購入する場合はどうでしょうか?
通販では今のところ(2018年7月現在)、ザガーロは販売されていないようです。

ただし、ザガーロと同じ成分デュタステリドを含むアボダートはいくつかの通販サイトで販売されています。
価格は30錠で4500円ほど。
同じ効果が望めるジェネリックになると2700円ほどで購入できるので、だいぶ経済的です。

AGAクリニックで治療するにしろ、内服薬を服用するにしろ長期戦を覚悟しなければならない実情を考えると、やはり費用はなるべく抑えておきたいところですよね。

ザガーロの副作用は?

ザガーロは男性ホルモンであるDHTが体の中で生成されるのを防ぐ薬です。
つまり「本来作られるべきホルモンを作らせない」という強い作用が働きますので、結果どうしても「ホルモンのバランスが乱れる」という側面が否めません。

ホルモンのバランスが乱れることで自律神経の乱れを引き起こし、体にあまり良くないことを招いてしまうことがあります。

これが副作用という薬物に対するからだの有害反応です。

しかし、副作用はすべての人にいあらわれるわけではありません。
ザガーロの場合でいえば、副作用の発現率はおよそ1割~2割といわれています。

それでは具体的にどのような副作用があるのか見ていきましょう。
持病のある方などは、服用するまえにぜひ確認しておいてください。


【外部リンク】ザガーロ「添付文書」

EDやリビドー(性欲)減退

落ち込む男性

ザガーロは男性ホルモンを抑える薬ですので、まず第一にあげられる副作用は男性の性機能に深く関わるED及び性欲の減退です。
EDとは勃起不全のこと。つまり性欲はあるが、“思うように勃起しない”という症状です。

国内でのEDの発症例は120例中13例で「10.8%」、リビドー減退は10例で「8.3%」、射精障害は5例で「4.2%」。
この症例数は0.5mgの場合です。

0.1mgの場合、発症率はもっと下がりますが、通常0.5mgを服用することが多いので、服用を検討するなら上の症例数を参考にしてみてください。
パートナーがいる人、妊活中の人は使用するなら慎重に検討したほうがいいかも知れません。

乳房の女性化

ホルモンのバランスが乱れることによって、体が女性化する症状も見られることがあります。

乳腺(男性にももともと乳腺があります)が発達することで、乳房が女性のように膨らんでしまうことがあります。
乳首に痛みが生じてしまうこともあり、この副作用の発症率はおよそ1.5%。
発症率は決して高くはありませんが、乳腺の切除手術を行うと50万円ほどの費用が必要になってきます。

服用を中止すれば症状はおさまりますが、自己判断で飲んだり中止したりを繰り返すと効き目も思ったように出てこないので、気になったら医療機関に相談するほうがいいでしょう。

初期脱毛

脱毛を防ぐ薬を飲んでいるのに、逆に抜けてしまっては「効果がない」とか「自分には合っていない薬」であると服用を止めてしまう人がいるようです。

その判断は残念ながら、決して賢明とはいえません。

確かに抜け毛が増えてしまうと服用を中止して、少しでも脱毛を防ぎたいと思うのが本心です。
しかしその一時的な脱毛症状がザガーロ特有の「初期脱毛」という症状であることを知っているなら、“ザガーロが効いている証拠”と判断して、服用を中止することはないでしょう。


それではどうして一時的な脱毛症状があらわれるのか?


それは薄毛原因であるDHTによって乱れていたヘアサイクルを、ザガーロの成分であるデュタステリドによって正常に戻されることで、古い髪の毛が一時的に抜けてしまうからです。

つまり初期脱毛が終われば、正常のヘアサイクルに戻った新しい髪の毛が生えてくるというわけです。

ザガーロを服用したあとの脱毛はしっかりと薬が効いている証拠ですので、あわてずに対処するようにしましょう。

肝機能障害

肝臓は横隔膜のすぐ下にあり、1200g~1500gほどの重さがある最も大きな臓器の1つです。
「沈黙の臓器」とも呼ばれ、異常が起きてもなかなか自覚症状があらわれないことでも知られています。

体の中でも重要な臓器なので、さまざまな働きを持っています。
その中でも大切な役割が代謝解毒
薬はこの肝臓で代謝されて、薬効を失うと尿などによって排泄されます。

しかし、肝機能が低下すると薬物の血中濃度が高くなり薬が効きすぎてしまうことがあります。
肝臓に異常がある人や、肝機能の病歴のある人は十分気をつけたほうが良いでしょう。

肝機能障害が起きたときの症状としては、


 黄疸(全身の皮膚や粘膜に色素が沈着して黄色くなること)
 倦怠感(体がだるいや疲れやすいなど)
 食欲不振
 発熱
 嘔吐


などです。

ザガーロなどAGA治療薬は長期間服用することが多いので、どうしても肝臓に負担がかかってしまい機能障害を来してしまうことがあるようです。

精神疾患(鬱症状など)

精神疾患の副作用としての発症率は1%に満たず、しかも主成分デュタステリドとの関係ははっきりと解明されていません。
ザガーロ服用によるホルモンバランスの乱れ、それに伴う男性機能や男性性の低下を招き、精神にも影響を与えている可能性があります。

発症数が少ないことと因果関係がはっきりしていないことを考えると、あまり気にすることはないでしょう。
実際にはそのような副作用がないのに、あると必要以上に思い込んでしまうことでその副作用の症状を引き起こしてしまうことがあります。

「そういうこともある」という程度に考えたほうがいいでしょう。

胃腸障害、消化不良

まれに胃痛や吐き気など、腹部の不快感などの症状を訴える人がいるようです。
「薬を飲むとお腹が痛くなる」という人がいますが、これもその1つと考えてもよさそうです。
痛みがつづいたり、気になるようでしたら、医師に相談したほうがいいでしょう。