地球と7代先のこどもたちを元気にしてゆく情報発信サイト
Header

東電政府が絶対に隠蔽したい事故原因が地震の可能性

12月 14th, 2011 | Posted by nanohana in 3 東電 電力会社 原子力産業 | 3 隠蔽・情報操作と圧力 | 4 事故原因

阿修羅掲示板  投稿者 山口紳助  2011.12.13

OurPlanet-TV
福島第一のメルトダウン〜地震による配管破損の可能性 2011.7.30


福島第一のメルトダウン 地震による配管破損の可能… 投稿者 jesse_y_k
1988年から消費者として東電本社との交渉を継続してきた「東京電力と共に脱原発をめざす会」(共の会)は7月23日、震災直後の事故経過に関して、東京電力から2度目の事故説明を受けた。


 
共の会は、まず前回に引き続き、東京電力が福島第一原発の事故原因を「14メートルに及ぶ想定外の津波」との発表を撤回していない点を追及。「想定外の巨大津波」と発表しているが、敷地内での高さ(浸水深)が想定外であっただけで、敷地内想定の不備であると指摘した。
 
また3号機4号機の建家の爆発について、水素爆発ではないのではないかと質問。3号機は水素ガスと考えるとエネルギー的に無理があり、4号機は位置的に矛盾があるとして、ガスの量や圧力の変化などについて解析し、何で吹き飛んだのか詳細な報告を求めた。
 
更に「共の会」側は、水位圧力に関するパラメーターのデータから、津波到達以前に、原子炉の冷却が不可能であった事に言及。地震後、格納容器内の圧力抑制冷却システムに異常は見られなかったとする東京電力側の見解に対し、公開された圧力データをもとに、配管の破断または破損の可能性があると厳しく追及した。東京電力は、いずれの質問に対しても、明確なデータを示して反論することはできず、前回同様、課題を持ち帰ることとなった。

原子力安全基盤機構は事故前、地震による配管の破断によって、画像注水が止まれば30分で燃料棒がメルトダウンし、3時間で圧力容器を貫通するシビアアクシデントについて解説したビデオを制作しているが、「共の会」の指摘が事実としたら、同機構の炉心溶融シミュレーションは、ほぼ的中していたことなる。
 
福島第一原発の津波高14メートルは誤り〜市民が追及
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1128

———————————-

http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/128-05ed.html

 
「福島原発事故の原因は地震」事故調査・検証委員会の報告案固まる/ルモンド紙(12月8日)

政府による「東京電力 福島原子力発電所の事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)は、福島原発事故の原因を津波ではなく地震だったと結論している―同委員会が中間報告書を発表する12月26日を前に、報告書案の骨子が漏れ聞こえ始めている。これは、12月2日に発表した報告書で事故の直接的原因を13メートルに及ぶ津波だったと主張している東京電力にとって悪い知らせだ。

東京電力の主張は全く説得力がないと見なされている。委員の一人をつとめる九州大学の吉岡斉(ひとし)副学長は、「(東京電力の主張は)仮説以上の何者でもない」と考えている。委員会は中間報告書の中で、原発の配管に深刻な損害を引き起こしたのは、むしろ津波の前にやってきた地震だったと述べる予定だ。

「仮に津波への防御があったとしても、何も問題が起きなかったと証明する事実は何も無いのです。」

アエラ誌の記者、吉岡氏は言う。12人いる委員の大多数が同意見だ。

委員会は福島原発第四号基の設計にたずさわった技師の一人、田中三彦氏からの聞き取りを予定している。田中氏は9月に雑誌「科学」に発表した論文の中で、東京電力が5月15日にコンピューター上で行った事故のシュミレーション結果を分析している。この結果は日本政府を通じて国際原子力機関(IAEA)にも報告された。しかし、東京電力が報告した時系列による水位と圧力の変化は事故発生時のものと異なっていた。数ある情報源の中でも技術者の手によるノートを重視する田中氏は、実際のデータによれば、配管が津波の到達前に既にひどい損壊を受けていたとしか考えられない、と言う。大波の前に冷却装置の機能は既に失われていたのだろう。

1997年以来、大きな地震の後には原発事故が起きると予見して来た地震学者の石橋克彦も、同じ説を主張している。

「地震、そしておそらく液状化現象によって、原発の基礎と配管網に直接損壊が起きたと考えられます。」

石橋氏は4月、ルモンド紙にこう述べた。

東京電力は、耐震基準が見直され原発の設計自体を見直すことを余儀なくされることを恐れ、地震が事故の原因だと認めたがらない。もし耐震基準が見直されれば、原発の再稼働は数年先に延期されるからだ。

(要約・一部編集)

(Philippe Mesmer, « Séisme ou tsunami : quelle est la cause de l’accident de Fukushima ? », Le Monde, 2011.12.08)

 

- * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * – * –

同記事コメント欄より

500ガル程度の水平力までしか計算していない配管が全て無事だったということは考えられない。

大きな地震や震源域に近い場合、かかる力は500ガルどころではない。

一例を示す。仮にコンクリートにアンカーボルトを打ち込み鋼材で配管を固定しているとする。この固定部分が破壊するかどうかを計算するモデルは以下の3とうり。

①アンカーボルトが引き抜き力によって破断する。単純に断面積あたりの許容引張り力と設定外力で計算する。→鋼材は規格によりほぼ破断荷重は計算できる。製品のバラつきも少ない。
②コンクリートの円錐形破断面を設定しその面で崩壊するかどうかを計算する。
③ボルトとコンクリートの間に詰める薬剤とボルト及びコンクリートとの摩擦抵抗力が外力に対して持ちこたえることができるかを計算する。

①②③それぞれ独立事象である。つまり①②③すべてのケースで設定外力を超えると設定した破壊が起こる恐れがある。単純に短期荷重の安全率1,5を掛けると水平力750ガル程度の外力で全ての破壊現象が起こり得る。むしろ起こらない方がおかしい。

1000ガルを超す地震は頻繁に起こっている。それも設定した方向で計算するわけだが地震は上下左右に揺れる。さらに危険側の要素が加わる。

断言してもよいぐらいだが、地震で配管の相当部分が津波到達以前に破壊されていたとみている。(建設部門技術士より)

 

You can follow any responses to this entry through the You can leave a response, or trackback.

Leave a Reply

Bad Behavior has blocked 2763 access attempts in the last 7 days.

  拍手はせず、拍手一覧を見る