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放射線量測定や除染費用約500万円 軽井沢町が東電に請求へ

11月 23rd, 2011 | Posted by nanohana in 1 補償 | 3 東電 電力会社 原子力産業 | 3 首長、自治体

信濃毎日新聞 2011.11.23
 北佐久郡軽井沢町が、東京電力福島第1原発の事故後に行った空間放射線量の測定や除染作業の費用約500万円を東京電力(本社・東京)に請求する方針を固めたことが22日、分かった。同町内では原発事故以降、小学校の雨どい出口付近などで毎時1マイクロシーベルトを超える放射線が測定され、除染などを実施。事故前の放射線量は測っておらず事故の影響かどうか厳密には不明だが、町は「空から何かが降ってきてそういう放射線量になったと思われるし、原発以外にその原因は考えられない」と判断した。

 生活環境課など各課で10月末までにかかった費用を取りまとめ、今月中をめどに東京電力に送付する。請求するのは放射線測定器2台の購入費(80万円)をはじめ、測定や除染作業の人件費、土の入れ替えに使った砂利や土のう袋の費用など本来、事故がなければ必要がなかった出費で「町の姿勢として、当然請求すべきものと考えた」(財政課)としている。

 東京電力広報部によると、これまで原発事故に関連して個人から約1万9400件、法人や個人事業主から約7200件の損害賠償請求があった。22日現在、計約1230件で額について合意し、約358億円を支払ったという。広報部によると、除染など自治体の損害賠償について現在、定まった基準はなく「個々の状況を聞いた上で話し合いを進める」としている。

 国は放射性物質の除染について、年間の被ばく線量が1ミリシーベルトを超す地域については財政措置をする基本方針案を示しているが、具体的にどの地域が対象となるかは「現時点では決まっていない」(環境省水・大気環境局の担当者)。文部科学省が今月中旬に公表した航空機による放射線量のモニタリング調査では軽井沢町は1時間あたり0・32マイクロシーベルトで、県内の他地域に比べて高かった。同省・原子力損害賠償対策室の担当者は賠償が認められるかどうかについて、「最終的には自治体と東電との交渉になる」としている。

信濃毎日新聞

 

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