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読売新聞の”安全を煽る”デマ

10月 25th, 2011 | Posted by nanohana in 3 マスコミ・報道 | 3 隠蔽・情報操作と圧力

千葉県柏市に出現したウルトラホットスポットが騒がれるなか、関連してネット上を駆け巡った話題がある。
読売新聞の安全デマだ。

柏など千葉・埼玉の一部がホットスポットであることがわかり始めていた5月中旬、インターネット上に流れるその情報を読売新聞は「デマ」と決め付け、「千葉と埼玉で観測されている数値は平常値と変わらない」と原子力災害対策支援本部の発言を引き合いに出して否定している。
読売新聞が「デマ」ときめつけた「うわさ」の内容は”千葉県の柏、松戸、流山と、埼玉県の三郷の計4市で、飛び地のように放射線の観測値が高くなる「ホットスポット」が発生している”というもの。これらの地域は今ではみな知っている代表的なホットスポットであり、「うわさ」がとても正確だったことがわかる。
これらの「うわさ」は、国や大手マスコミが安全宣伝に明け暮れ、正しい情報が隠されていた中で、自分や家族を守るために本当のことを知りたいと考えた人々の努力によって、少しずつ明らかにされてきた貴重な情報で、実際どれだけの人々の行動指針となり、子供達の被曝を救ったか計り知れない。
読売新聞の否定記事こそが、根拠のない”安全をあおる”デマであったことは明白だ。しかも、ご丁寧にも「公的機関や報道機関などの根拠ある情報を確認してほしい」とある。
もう一つ、同時に話題になった同じく読売新聞の原発事故直後の記事では、雨に乗って放射性物質が降ってくるいわゆる「黒い雨」を、「考えにくい」とし、黒い雨が降ってくるというネット上の情報をやはりデマと決め付けて、「デマ・・・混乱招く情報に注意」と呼びかけている。
実際に黒い雨は降った。広範にわたる強い汚染地域の大部分は雨とともに降った放射性物質によるものだ。読売新聞の記事を読んであの時の激しく汚染されていた雨を安全と勘違いし、あたってしまった人たちがいたとしたら、どう責任をとるのだろう。
確かに危険をあおるデマもあるかもしれない。しかし、私達が日々感じているデマの多くは国や大手マスコミによる安全をあおるデマだ。
「直ちに影響はない」「500ベクレルを毎日食べても健康に影響はない」「流通している食品は安全」・・・・・・
今回はそういう安全デマの一つが明かになり、その間違いが証明された。
危険をあおるデマは間違っていても、なんだ、ウソだったんだですむが、間違った安全デマを信じれば、健康被害を生じる。
何を守っているのかわからないが、安全デマを堂々と発信している人たちは、それが人々の健康に及ぼす影響を肝に銘じてほしい。
黄泉売新聞にはならないで、と切に願う。

nanohana記

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読売新聞 平成23年5月16日朝刊「チェーンメールで放射能のデマ拡散」。
http://ow.ly/i/ij2I

福島第一原発の事故に関連して、千葉県の柏、松戸、流山と、埼玉県の三郷の計4市で、飛び地のように放射線の観測値が高くなる「ホットスポット」が発生しているといううわさがチェーンメールやツイッター、ネット掲示板で広がっている。

文部科学省原子力災害対策支援本部は「千葉と埼玉で観測されている数値は平常値と変わらない」としており、日本データ通信協会迷惑メール相談センターは「公的機関や報道機関などの根拠ある情報を確認してほしい」と注意を呼びかけている。
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読売新聞 2011.3.16

「黒い雨」「うがい薬飲め」のデマ…混乱招く情報に注意

東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉内の核燃料棒が露出した状態が続いており、さらなる高濃度放射性物質が拡散する危険も残る。身を守るための日常生活での注意点、必要な備えをまとめた。大切なのは情報を集め、落ち着いて対応することだ。

東日本巨大地震で、デマ情報が飛び交ったり、不安を募らせた住民が生活用品を買い占めたりしている。「黒い雨が降るので気をつけて」などと、根拠なしに危機感をあおるメールも流れており、関係機関は冷静な対応を呼びかけている。

福島第一原発から約50キロ離れた避難所の県立川俣高校(川俣町)では15日未明、町職員らの間で「災害対策本部から屋内退避命令が出た」とのうわさが広まった。

避難所を管理する浪江、双葉の両町職員は、うわさの真偽を確認できないまま校舎外へ走り、校舎周辺で車中泊をしている避難者を揺り起こして体育館内に避難させた。誤報と判明したのは夜が明けてから。結局、怪情報の出所は分からなかった。対応に追われた浪江町職員は、「情報源はラジオ1台のみで、体育館にはテレビがなく、電話やインターネットも接続が制限されている。原発の状況も詳しくわからず、避難者へ正確な情報が行き届かない」と困惑する。

福島県喜多方市の女性は14日、福島市の友人から「福島原発の事故などの影響で、雨には危険な放射能が含まれる。レインコートを必ず利用して」というメールを受け取った。女性は慌てて近くの100円ショップに向かったが、レインコートは既に売り切れ。他の店を探しても、品切れや品薄になっていた。

原子力安全技術センターは、「雨に直接触れないのは有効な対策だが、現在空気中で測定されている程度の数値では、放射性物質が雨に溶け込んで降ってくるというのは考えにくい」と冷静な行動を呼びかける。

また、放射性ヨウ素による健康被害を防ぐのに有効な内服薬「安定ヨウ素剤」の代わりに、ヨウ素を含むうがい薬やヨードチンキを飲んだり、ワカメやとろろ昆布を食べたりすることを勧めるメールも出回っている。福島県伊達市内のドラッグストアでは、福島第一原発で水素爆発を起こした12日以降、うがい薬の売れ行きが急激に伸び、15日夕に完売した。

しかし、こうした情報は根拠に乏しい。放射線医学総合研究所は「むしろ、うがい薬をのんでしまうと、有害な影響が出る可能性がある。ワカメなどでは十分な効果を得られない」と指摘。原子力安全委員会も、とろろ昆布などを食べることは、「放射性ヨウ素の甲状腺への集積を抑制する措置としては適切ではない」としている。

むやみに危機感をあおるメールにも注意が必要だ。セキュリティー会社のセキュアブレイン(東京)は、「『多くの人に知らせて』などと、転送をお願いする文面をつけたチェーンメールの典型。それを信じて知り合いに送ると、さらに不安をあおることになる」と注意を促す。総務省は「チェーンメールに惑わされず、報道など信頼できる情報源で内容を確かめてほしい。メールが届いても、速やかに削除を」と呼びかけている。
2011年3月16日 読売新聞

 

下記のブログを参考にしました。

阿修羅掲示板

 

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