現代ビジネス フライデー 9月30日
—肉牛・乳牛への汚染をゼロにはできない、いかに基準値内に抑えるか。その「技術と工夫」を現地の農家・畜産家に見た
果物畑が拡がる山裾の道をドライブすると、次々に観光果樹園や、店先に梨、桃、リンゴ、ブドウなどを並べた直売店が目に飛び込んでくる。福島市の西側に広がる吾妻連峰の麓を走る県道5号線は、約14kmにわたり「フルーツライン」の愛称で親しまれる観光スポットだ。
例年なら今頃は、県外のマイカーや大型観光バスが列をなし混雑する。が、今年は様相が一変した。すれ違う車は地元の福島ナンバーばかりで、店に立ち寄る客も少ない。ある店で車を停めると、店主が笑顔で迎え入れ、すぐに桃2個と梨1個をむいてくれた。
「今年は天候も良かったのでとても美味しいですよ。でも、観光客は9割も減った。果物が余っても処分するのにもおカネがかかるから、店に来てくれた人には皆さんに食べてもらっているんです」
店主はそう話しながら、
〈桃18・4ベクレル 梨17・5ベクレル ぶどう5ベクレル〉
と、記したメモを示した。
「皆さん、セシウムの数値を気にされるので、農家で行った検査結果を見せています。これは9月9日の数値。ただ『大丈夫ですよ』と言うより、数値を伝えたほうが安心するでしょ。国の基準は500ベクレルです。果物は一人で何㎏も食べるものじゃないし、大丈夫ですよね」
一生懸命、そう説明するのである ・・・
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