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放射能「ホットスポット」一目瞭然 (東京新聞) 「こちら特報部」

7月 24th, 2011 | Posted by nanohana in 1 放射能汚染

阿修羅掲示板 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 24 日より
放射能「ホットスポット」一目瞭然 (東京新聞)
2011.07/22 東京新聞「こちら特報部」 :日々坦々

群馬大教授が東日本の汚染を地図化

福島第一原発から北西に広がる福島県内の放射線量の汚染地図はよく目にする。では、線量が比較的高めの意外な「ホットスポット」の存在や、広範囲な稲わら汚染はどう理解したらいいのか。そんな放射能汚染拡散の全体像を示した東日本地図を、火山学が専門の群馬大学教育学部(前橋市)の早川由紀夫教授が作成した。噴火で吐き出される火山灰の分布を応用したという。二十一日、一般公開された授業を聴いた。 (篠ケ瀬祐司、小国智宏)

「原発が爆発していなくても、放射能がくるかもしれない。爆発は怖いが、爆発していなくても怖い」。群馬大の公開授業で、早川氏が放射能汚染の特徴を話すと、教室内の緊張感が高まった。 開始が午前八時四十分と早かったにもかかわらず、群馬県内外から約百五十人の聴衆が詰め掛けた。小学生を連れた家族が三組。母親らは最前列でメモをとりながら、熱心に耳を傾けていた。

火山学を応用・作成

早川氏が最初にインターネットで「放射能汚染地図」を掲載したのは四月。福島県教育委員会が測定した同県内の学校・幼稚園の放射線量を地図に落とした。
六月十八日に改訂版を公表。ネットで知り合った人が作成した自治体発表の観測値七千以上を色分けした地図をもとに、早川氏が民間の調査などを「すべて頭に入れた上で、何が起こったかを表現した図」だという。
「人は放射能汚染には勝てないのだから、人が立ち去るしかない。そのためにはどこが危ないのかを知る必要があると考えた。リスク(危険性)を評価し、迅速に伝えるのが学者の仕事だ」と作図の動機を語る。

汚染は福島県近隣の宮城、茨城、栃木各県だけでなく、東北、関東各地に広がり、放射線量が高い場所もあると指摘。行政側の測定値と完全に一致はしないが、原発から遠く離れていても放射線量の高さが話題になった千葉県東葛地域や岩手県内の様子が一目で分かるように描かれている。
早川氏は福島第一原発から出た放射性物質が、地表近くに吹く風に乗って移動し、雨などによって落ちたと推測。汚染時期などから、大震災発生の翌三月十二日に1号機が水素爆発した後から十三日にかけて、宮城、岩手両県内に汚染範囲が拡大したと分析する。

爆発後にも続いた拡散

十四日に3号機が水素爆発した後の十五日には、福島県飯舘村に続いて中通りから栃木県に汚染が広がったルートと、福島県の沿岸部から南下して茨城県で枝分かれし、関東各地を汚染したルートがあったとみる。
水素爆発後しばらくたった二十一日にも関東各地で高い放射線量が観測されたことから「爆発は穴が開いただけ。どんなタイミングで放射性物質が出るかは誰にも分からない」と早川氏は語る。
さらに自ら測定した群馬県の山の汚染状況も説明。チェルノブイリ事故と比べ「同程度の汚染面積は半分でも、(影響を受けた)人口は倍以上」と深刻さを強調した。

聴衆からは、放射能汚染の子どもへの影響についての質問や、不安の声が一時間以上続いた。
同県みどり市の女性は「水源地の山に放射性物質がはりついているのは心配」と発言。男性も地下水の影響を質問すると早川氏は「まだ放射性物質が山中の落ち葉と一緒にあるだろうが、今後(雨の多い日本で)どうなるかは人類は経験したことがない」と答えた。
栃木県小山市から来た母親は「(周辺よりも放射線量が高い)側溝は子どもたちに掃除をさせないよう、声を上げるべきではないか」と参加者に呼び掛けた。

自治体ショック、困惑

空間線量は東日本の各地で徐々に下がっているが、汚染拡散地図で「ホットスポット」とされ、困惑を隠さない自治体もある。
地図では毎時〇・五〇マイクロシーベルト(=〇・〇〇〇五ミリシーベルト)以上の高い線量とされた岩手県一関市。市が今月十九日、市内の小学校、幼稚園など七カ所で測定した結果をみると、高さ一メートルで〇・三二~〇・四六マイクロシーベルト、高さ〇・五メートルでは〇・三五~〇・五二マイクロシーベルトだった。実際には〇・五〇マイクロシーベルトを超える地点はほとんどない。
近くの奥州市も〇・二〇~〇・五〇マイクロシーベルト程度を記録。宮城県栗原市では〇・〇八~〇・四八マイクロシーベルトで、いずれも幅がある。

一関市市政情報課は「一関市が周囲の地域の中で、突出して高い値と言えるのかどうか」と疑問を呈する。平常値の地域に比べると高いのは確かで、「測定値はホームページで随時公開している」とする。
一関市の北隣に接する岩手県平泉町。中尊寺などが世界文化遺産に登録されて、脚光を浴びる。町内の小中学校など五カ所の十九日の測定値は、高さ〇・五メートルで〇・二八~〇・三五マイクロシーベルト。
一関市よりは若干低く、町教育委員会は「震災復興に向けて観光客の誘致に弾みがついたところ。風評被害が広まるのは困る。安心して来てほしい」と呼び掛ける。

やはり夏の観光客を当て込む栃木県那須塩原市。地図では、一マイクロシーベルトを超えるとされた。実際には、二十一日の小学校二十五校の測定によると、高さ〇・五メートルで〇・二六~一・〇四マイクロシーベルトとばらつきがある。
市教委は「風の通り道などによって、測定値は大きく変わるようだ。いずれにしても健康に被害が出るような値ではない」と強調する。

遠隔地稲わらへの影響 傍証に

日光市では震災後、観光客が激減した。こちらも日光東照宮など世界遺産登録の社寺がある。市内五カ所の二十日の測定結果では、〇・一〇~〇・二〇マイクロシーベルト。早川氏が指摘する〇・五〇マイクロシーベルトを超えたところはない。 市観光振興課では「日光が特別に高い値だということはない。やっと観光客が回復基調になってきた。これからどんどん呼び込みたい」と力を込めた。
確かに放射線量が高いことを指摘されるのは“迷惑”だろう。しかし、宮城県内の稲わらが福島に近い南部だけでなく、北部の栗原、登米両市などでも汚染されていたことは、汚染地図からも合点がいく。国が大がかりな地図を作らないだけに貴重といえる。

「実際は線量低め」

火山灰も“放射能雲”の動きも、風向きや強弱が関係する。
早川氏は「物理学者らは私の作図は科学ではないと批判するが、たくさんの情報を入れて、モデルを描き出すことが求められている。私が情報を出すことで(民間などから)情報が集まってくる」と話している。

<デスクメモ> 膨大な汚染拡散は、地図にはないもう一ルートがある。偏西風が太平洋に運んだ、のたうち回る無数の放射能雲だ。事故当時は冬の気圧配置が強く、大半は「神風」が葬ったものの、「悪魔の風」は非情にも福島県や各地を襲った。そして北半球の空を広範囲に汚染してしまったことも忘れてはならない。 (呂)

(※地図画像は管理人挿入)
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参照

元の記事は 阿修羅掲示板 7月24日

 

 

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