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EM菌で被災地浄化 ヘドロ減少 悪臭も除去 栗原

7月 10th, 2011 | Posted by nanohana in 6 震災

河北新報 2011年07月09日土曜日

津波をかぶった水田でEM菌散布を手伝う平野さん(右)=石巻市井内

宮城県栗原市築館で培養した水質浄化作用があるEM菌(有用微生物群)が、東日本大震災の被災地で活躍している。津波をかぶった水田や住宅地、河川敷にまき、悪臭除去やヘドロの浄化を図る。関係者らは無償散布で震災復興に貢献しようと、被災地を飛び回っている。
EM菌を培養しているのは理美容院チェーン経営の平野勝洋さん(68)。培養タンク(20トン)や搬送用タンクローリー(5トン)を所有する。地元の畜産 農家らとNPO法人を設立し、勉強会を続ける傍ら、4年前からラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼(栗原、登米市)を浄化する活動にも取り組んでいる。
震災では、EM菌普及に努めるNPO法人地球環境・共生ネットワーク(東京、U―ネット)などの協力で、宮城県南三陸町の避難所のトイレや岩手県大船渡市の住宅地、宮城県気仙沼市の河川敷に散布した。
特に力を入れているのは水田への利用。理美容経営者の勉強会SPCのメンバーも参加し、津波をかぶった仙台市と宮城県石巻市の農家4世帯に、延べ7回計5.7トンを提供した。
いしのまき農協は「EM菌をまいた水田は、有機物の分解が進み、表層の泥がとろとろになり、水もきれいに見える」と話す。U―ネットが継続的に塩分濃度を測定している。
石巻市井内の農家千葉万里子さん(57)は、津波をかぶった水田30アールに初めてEM菌を散布した。特別な塩害対策はしていないが、隣の水田に比べドジョウなど水生生物が多く、土はとろみがあり、臭くないという。
千葉さんは「津波を機に、殺虫剤や化学肥料を使わずEM菌で発酵させたぼかしを使った有機米作りに挑戦し、反転攻勢に出たい」と意気込む。
平野さんは「夏に向かい、環境浄化は待ったなしの状況。EM菌は細菌抑制やヘドロ対策に有効で、今後も積極的に提供したい」と話している。

 

 



 

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