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原発事故が起きて土地が汚染されると、住民が責任をとらされるという悲劇

7月 29th, 2012 | Posted by nanohana in 1 放射能汚染 | 3 利権・推進派・御用学者

ここにひとつの映像がある。
2011年7月にNHKで放送された「飯舘村~人間と放射能の記録」である。
この中で、国の原子力政策を推進してきた原子力委員会前委員長代理の田中俊一氏が飯舘村長泥地区の区長に、「村を除染するには、村に産廃場みたいなものを作らないといけない」と申し入れる場面があるのだ。

その前に紹介されるのは汚染さた土地に建つ家で、寝室部分で毎時8.6マイクロシーベルトの放射線量が計測され、その原因と推察される裏庭では毎時44.2マイクロシーベルトという驚愕の数値が計測されている。
この家の周辺を除染するのだが、3日かけても家の中の放射線量は半分ほどしか軽減されなかった。

そして田中俊一氏が村に放射性廃棄物の廃棄場を作れという話へとつながる。

飯舘村は、福島第一原発建造時から地理的な影響で事故が起きた場合に汚染される可能性があり、そのため福島第一原発現地から飯舘村に向かう谷間などに放射線測定器が設置されている。しかし、今回の原発事故の際にその計測データは住民のためには利用されず、ただちに避難することもなかった。原発から距離があるため原発立地に関する特別な報酬などもない。
要するに被爆損なわけである。
そのうえ、村に廃棄場を作らないと住民が村に帰る事ができないなどと問いつめられる始末。

原発事故によって放射能が環境にばらまかれた場合、結局は電力会社も原子力推進機関も、政府も、なんのちからにもなってくれない悪い例となってしまったのが、この飯舘村である。

日本に54基もある原子力発電所。
その分布はこちらで確認できるが、あなたの街が飯舘村と同じようになった時に、後悔してももう遅い。
それでも、あなたは日本政府が原子力発電を推進することに賛成できますか?

私ははっきり言ってNOである。


「飯舘村~人間と放射能の記録」田中俊一 投稿者 sievert311

この「飯舘村〜人間と放射能の記録」の全編は以下で観ることができる。


20120624 飯舘村一年~人間と放射能の記録~(前) 投稿者 PMG5


20120624 飯舘村一年~人間と放射能の記録~(後) 投稿者 PMG5

 

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