国が4月に定めた放射能新基準は一般食品で放射性セシウム100ベクレル/kgというものだが、この数値は移動すら禁じられる放射性廃棄物の基準と同じで、とうてい食品の”安全”基準として妥当と思えるものではないため、消費者に受け入れられていない。
スーパーや食品メーカー、外食産業など、食品関連業界では、こうした消費者の不安の声に押され、次第により厳しい基準での自主検査を行う流れが広がりつつある。
これはいわば国民の自衛の気持ちが起こしている流れだが、驚くべきことに、農水省がこれに歯止めをかける通達を出した。
業界270団体に対し、国の基準より安全で厳しい独自基準を設けて自主検査を行うことをけん制。
危ない国の基準を”ちゃんと守るように”通知している。
福島事故は収束していない上に、こうした新たな人災がなお続いている。
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