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もう一度考え直そう 食品の基準は0ベクレルにするべきだ。

2月 15th, 2012 | Posted by nanohana in 1 子供たちを守ろう | 1 汚染の拡散 | 1 除染 | 1 食品 | 2 アクション・選挙・住民投票 | 5 オピニオン

ひとつ前の記事で、子供に飲ませる牛乳に対する親の厳しい視線により、
牛乳の実質基準がどんどんゼロベクレルに近づいていっている話をご紹介しました。
消費行動が業界を動かし放射能の実質基準値を下げている好例です。

誤解を恐れずに言いますが、それが可能なのは、牛乳の汚染がそれほどひどくないからです。
軒並み数百ベクレルというような汚染度ではないのです。
どんなに選んでも何十ベクレル以下のものは手に入らないというような状況ではありません。
むしろ、最も汚染されている地域でも数十ベクレルのものがたまに出る位の汚染度なのです。
このくらいならば、慎重に選べば0ベクレルは全く不可能ではありません。
ゼロベクレルの食品は十分現実的な話なのです。。

もう一度原点に立ち返って考えてみたいと思います。

福島原発事故がおきたとき、それは誰も経験したことのない出来事でした。
食品の汚染も、どうなってゆくのか見当もつかなかった。
いずれ、全く汚染されていない食品などなくなってしまうかもしれない・・・
そう覚悟した方も多いのではないでしょうか。

福島事故を過小評価するつもりはこれっぽっちもありませんが、
こと食品に関する限り、そのような最悪の状況は迎えずに済みそうです。

農産物や牛乳など食品への放射能汚染がどのくらいのレベルなのか、だんだんわかってきています。
福島等の汚染地域では、キノコ類や水産物など一部を除き、すべてが不検出という訳にはいかないけれど、
軒並み暫定基準値を上回ってしまうほどひどくもないといった程度の汚染幅に収まっているものが多いようです。
また、これまでのところ、農作物の汚染度などは基本的に下がってきています。

恐れていたほど最悪の激しい汚染度合いではありません。
少しでも危険な地域での生産をやめ、東日本の広い範囲でしっかりした検査体制をとれば、
基準値は大きく抑えることができるのではないでしょうか?
というよりも、はっきり言って、ゼロベクレルを目指すべきではないでしょうか?
このくらいの汚染度なら、十分可能と思います。

事故のショックと経験したことのない事態への直面、
そして、まったく国民を守らずに自分たちの統治のシステムだけを守ろうとした国の対応などにより、
日本は大混乱しました。
さらに政府やマスコミの情報操作も加わり、
いつの間にか放射能の入った食品を食べることを気にしないような感覚が作り出されています。
基準値以下なら安全とか・・・

私たちの食に関する感性はこんなに鈍感ではなかったはずです。
日本の水道水には大腸菌は一匹もいてはいけないことになっています。
大腸菌の数千匹くらいいても、「ただちに健康に影響はない」にもかかわらずです。
私たちは大腸菌が数千匹入っているような水は飲みたくありません。
とんでもなく気色悪い。

この気色悪いという感覚は大事だと思います。
食品からは、徹底して異物・毒物・微生物など排除する。
日本人の基本的な感覚だと思います。

それを守りましょう。私たちの感性はすでに少しブレ始めていますが、
いまなら取りもどせます。
原発事故はまだ余談を許さないとはいえ、
当初のパニックに比べれば多少の余裕はできました。

平常心を取り戻して、いつもの自分に帰りましょう、
コンビニでは、いま賞味期限が切れたおにぎりを即捨てます。
ちょっともったいないくらいの感覚ですが、
これが私たちの今までの世界のはずです。

なんで、放射能の入った食品が食べられましょう?
1ベクレルでもゴメンです。
少しでも汚染されていれば、ためらわずに捨てましょうよ。
それは放射性廃棄物でしょう?
毒入りです。
基準の問題ではないのではないでしょうか?
1ベクレルでも毒は毒です。

給食の牛乳はいいところまで来ています。
もっと徹底しよう。ゼロベクレルを求めよう。
この0を求める感覚が、だんだんに市民権を得て広がっていきます。

牛乳のパックにはそのうちベクレル表示が付くようになるでしょう。
付くまでは徹底して不買です。
牛乳みたいな別に飲まなくてもいいものだと不買も貫き易い。
いずれ業者はベクレル表示をします。
そうなると、1ベクレルでも検出されると売れないから、
業者も汚染されてない生乳だけを選ぶようになるでしょう。

ひとつの食品がこうして”除染”されてゆけば、
その感覚はほかの食品にも広がってゆくはず。

給食の牛乳がゼロベクレルに近づいている話には
本当に勇気をもらいました。
国がなにもしてくれなくても、消費行動は必ず業者を動かすのです。

これからは、食べないで応援しましょう。
子供たちと未来の日本を。

 

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