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【元凶を知ろう】 原発の利権構造は坂本龍馬の失策=明治維新に由来する

2月 14th, 2012 | Posted by nanohana in 0 人気のある記事 | 3 利権・推進派・御用学者 | 5 オピニオン

いま、世界の原発メーカーは大手3社がほぼ独占している。三菱アレヴァ東芝ウェスティングハウス(WH)日立GEの3社で、いずれも日本企業と外資との提携企業だ。
世界最大の原子力複合産業グループ・アレヴァ社と、ウェスティングハウス・エレクトリック社はいずれもロスチャイルド財閥グループの傘下、GEはロックフェラー財閥を代表する企業だ。
ロンドンに本拠地を置き、ヨーロッパを拠点に世界展開するロスチャイルド財閥と、アメリカを拠点とするロックフェラー財閥は、世界のエネルギー産業の2大巨頭であり、エネルギー利権の総元締めだ。


ロックフェラーセンターの中心に建つGEビル

エネルギー利権の中で、石油と原子力という視点で見ると、スタンダードオイルを作り、石油王と呼ばれたジョン・D・ロックフェラーに始まるロックフェラーグループはどちらかというと石油利権、ウラン王と呼ばれたギー・ド・ロスチャイルドを産んだロスチャイルドグループは原子力利権と言える。

また、原子力産業の中では、ロスチャイルドはウラン燃料利権をにぎり、ロックフェラーは原子力プラントでリードしてきた。

この両者は、一見ライバル同士のようでもあれば、互いに支えあう利権共同体のようでもあり、実はロスチャイルドを親分とする主従関係であるという見方もある。
実態は深い闇に包まれよくわかっていないが、両者が世界のエネルギー利権の総元をにぎり、世界中の国の政策をも左右していることは、原発メーカーの主要3社を専有していることからだけでも容易に想像がつく。

この両グループと、日本の企業とが結びついて、世界の原発プラントを独占している。これは一体何を意味するのか?

そこには世界エネルギー利権を牛耳る世界財閥グループと、その子飼いで、利権のおこぼれに預かる原子力ムラ(政・官・財複合の利権構造)という構図がある。

実は、エネルギー利権はこの構図の一角に過ぎない。世界財閥グループと日本の利権集団との共存というか、子飼い関係は軍事や金融などあらゆるところにおよんでおり、それは歴史的には明治維新に由来している。

この歴史の総括ができない限り、日本は変わらないと思う。
それにはまず歴史知ることから・・・

利権の近代史を一瞥してみよう。

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原発プラントで、三菱とロスチャイルドの子会社アレヴァが提携している。三菱は明治維新の時にできた会社だ。そして、三菱の成立にはロスチャイルドが大きく関わっている。というか、日本におけるロスチャイルドの支社と言ってもいいほどその関わりは深い。
ここから見てゆくと理解がしやすい。

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明治維新、なにか古い日本が生まれ変わったような、好印象で語られることが多い言葉・・・
しかし、その実態は外国勢力による政権転覆のクーデターではなかったのか?

長く続いた封建制度の弊害は当然あったにしても、江戸幕府は概ね良政を敷き、その元で日本は豊かに発展していた。
首都江戸は人口100万人という当時世界一の大都市であり(ロンドン86万人、パリ55万人)、日本は独自の文化が花開く最高水準の文明国だった。

そのような良政を行なってきた江戸幕府が、なぜ打倒されなければならなかったのか?
そこには、中国をはじめとするアジア諸国を支配下に収めたい欧米列強の思惑があり、その手先となってクーデターを実行した薩・長、土佐などの動きがあった。

そうした動きのキーパーソンとして活躍したのが坂本龍馬だ。
なぜ、一介の脱藩浪士に過ぎない坂本龍馬が、
八面六臂に駆け回り、薩摩や長州のトップを口説いて連合を実現し、
脱藩したはずの土佐の藩主をも動かし、
幕府に大政奉還を迫るような活躍ができたのか?

封建時代は身分は絶対で、どんなに力量があろうと、脱藩浪人が政府や藩のトップと交渉をしてそれを動かす等ありえない話。のはずだ・・・

一体何故龍馬は身分の違いを超えて活躍できたのだろう?

それは、龍馬個人の力ではなく、その背後にいたグラバーという武器商人の力だったと考えないと説明がつかない。

1859年、上海のロスチャイルドの支店であり、アヘン戦争仕掛けの拠点、ジャディーン・マセソン商会の社員だったトーマスグラバーは、長崎に上陸、61年にはジャディーン・マセソン商会長崎代理店として、グラバー商会を立ち上げる。

上海租界に今も残る旧ジャディーンマセソン商会ビルと現在香港にあるジャディーン本社ビル

63年にはのちの初代首相となる伊藤博文や初代外務大臣となる井上薫など、明治新政府の要となった5人の長州藩士を上海の本社経由でイギリスに留学させ、ロスチャイルドの本拠地でその教育を行うために送り出している。いわゆる長州ファイブだ。

長州ファイブ 上段左から遠藤謹助、野村弥吉、伊藤俊輔(博文)、下段左 井上聞多(薫)、山尾庸三 尊皇攘夷?には見えないよね

長州ファイブは藩主の命によって派遣されているが、尊皇攘夷の看板を掲げ、江戸のイギリス公使館の襲撃までしている長州藩の主張や行動とまったく矛盾する。長州ファイブ留学の前年、62年に行われた英公使館焼き討ちには、高杉晋作隊長のもと、当の伊藤と井上も参加しているのだ。

どう考えてもおかしい。

グラバーは単に武器を売りに来たのではなく、始めから日本の政権転覆を目論んで送り込まれてきたエージェントの可能性が高い。
そして、反政府勢力として薩摩・長州を教育しながら仕立て上げていった。
長州はカモフラージュで反英なところを見せながら、その実イギリス(の代理人ロスチャイルド)と結託、その軍事力を背景に、政権の転覆を目指す。
イギリスにしてみれば、政権転覆後の新政府を自分たちの傀儡政権にするためにも、日本国内に親英のグループをつくっておく必要があったのだろう。
グラバーはそういう工作(今で言うスパイ活動)を展開するために日本に来たのだ。

薩摩からは五代友厚ら17人が やはりグラバーの手によって英仏などに送られている。1865年のことだ。五代は薩英戦争のあと、自らイギリスの捕虜になる等、その動きはいかにもきょど い。彼は明治になってからは大阪の財界を立て直した他、税関や大蔵省を立ち上げ、鉱山王となり、三菱重工長崎造船所や商船三井を作ったりと、並みの活躍ぶ りではない。その強大な力にはロスチャイルドというバックがあった。

五代友厚

ロスチャイルドやグラバーは銃や大砲、軍艦等、世界最先端の武器の売り 込みを餌に、また薩英戦争など軍事力でねじ伏せる豪腕も織りまぜながら、巧みに薩長を手なずけ、若手幹部をヨーロッパに送り込んで親西洋教育を施し、ま た、徳川政権との対立軸を作り出して、政権転覆へと日本を導いてゆく。

そんな中、坂本龍馬は1865年、グラバーの代理人として亀山社中(のちの海援隊)をひきい、長崎に登場する。

龍馬の動きは鮮やかで、亀山社中を立ち上げた2ヶ月後にはすでにグラバーと長州間の銃取引を仲介し商談を成立させている。

出来たばかりの名も無い会社が、いきなりひとつの藩と外国との大きな商談、それも武器取引を取りまとめる等、常識的に考えてありえない。むしろ最初から長州とグラバーの間で話はまとまっていたが、英国と長州は戦争をしたばかりで武器取引など政府が許さない。そこでグラバーが制約回避するためのダミー会社として亀山社中を用意したと考えたほうがつじつまが合う。

グラバーの代理店としての坂本龍馬=亀山社中(海援隊)の誕生である。

グラバーは1865年にアメリカで南北戦争が終わり在庫のだぶついた武器を大量に日本に流し込むが、龍馬はその代理人として活躍し、グラバー利権で海援隊はおおきくなった。

グラバーの看板をしょって動いたので、一介の脱藩浪士ではあったが、薩長はじめ諸侯もこれを無視することはできない。この時代、最先端の兵器を自在に調達できるかどうかは死活問題であり、これが龍馬の見えない力の正体だ。そしてついにはロスチャイルドの意向通り、政権を転覆させるほどの活躍をする。(67年11月大政奉還)

なぜそのような優秀なエージェントである龍馬が暗殺されてしまうのか?それは謎だが、おそらく、自身のビジネスや日本の未来のためと思って動いていたのが、背景にあるグラバー=ロスチャイルドたちの日本支配の思惑に気がついてしまったのではないか、それで消されたのではないか?1867年12月10日知りすぎた男、龍馬暗殺。

そして、龍馬なきあと、海援隊=グラバー利権を丸ごと引き継いだのが岩崎弥太郎の三菱だ。明治新政府の下、大久保の時代には大久保の下で、伊藤の時代には伊藤の下で政商として海運・軍需物資等を一手に握り荒稼ぎする。グラバーは顧問で表には出てこないけれども、三菱は実質海援隊と同様、ロスチャイルドのダミー会社、あるいは代理店だった。

岩崎弥太郎とトーマス・グラバー

日本は他のアジア諸国のように植民地化されてしまうことこそまぬがれたが、江戸政府を外国勢力によって転覆させられ、傀儡政権が支配する実質植民国家となり、世界財閥の利権構造の中に取り込まれてしまう。

そして、植民国家を経済支配するロスチャイルド家の手先として、日本を利権で支配してゆくのが三菱をはじめとする財閥だ。

三菱の社是をご存知だろうか?

「三菱は国家なり」という

彼らは一民間企業ではない。彼らは本気で自分たちが国家であると考えている。今でも、だ。かれらの意識は日本の支配者であり、経営者である。(傀儡だけどね)

こうして後に日本のそして世界の原子力産業の雄となる三菱が誕生した。

グラバーたちは同時に日本の政治・官僚機構も作り上げている。育ててきた長州ファイブの面々や五代友厚など子飼いの人材で内閣を固めたり省庁を作り上げてゆくのだ。

それは基本的にロスチャイルドら世界財閥の利権の意に沿った政府であり、官僚組織であり、支店としての三菱等国内財閥であり、それらが集まった日本支配ムラという利権システム、統治によらない植民地システムともいえる新生日本の誕生。

それが明治維新の本当の姿だ。

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そして、現在。
原子力ムラの構造は、明治維新で生まれた利権集団の構造そのものだ。

ムラは国内の利権を支配すると同時に、世界エネルギー利権が日本を支配する手先として機能する、傀儡でもある。

坂本龍馬が目指した”新しい日本”がいま音を立てて軋んでいる。

利権の構造は今やあまりにも見え見えでとてもそのままで許されるとは思えない。

龍馬の悪夢、明治維新の呪縛から日本が解き放たれる時がもうすぐそこまで来ている。

だから今度は維新なんて言葉使わないで欲しいな・・・

 

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2 Responses

  • みこ says:

    非常に興味深い近代史の解説をシェアーして下さって、ありがとうございました。
    原発の利権構造が、明治維新あたりに端を発していることだったとは、全く思いも寄りませんでした。

    なお、私が時々チェックするブログに広島のライターで現代史研究家の堀田伸永さんによる「真相究明」というのがあるのですが、その中の記事で現代史における(第二次世界大戦前後の)日本の医学会の暗い闇の部分を伺い知ることができました。(http://kyumei.me/)
    言い換えれば、このように、日本で今起きて大問題となっていることは、歴史の闇の中に埋もれているネガティブなエネルギーの具現化のように私には思えます。普通の感覚ではまず理解できない、まさに異常だと思えるような日本の産・官・学が一体となった日本政府の原発推進思想と行動を理解していくには、なぜそうなったのかという原因を遡って知るべく、こういう学校の歴史ではまず習わなかったような過去の闇に埋もれた真実を深く掘り下げ、突き止めていくことが大切なのだなと思いました。その闇の部分に光を与えていくと、それは、とりもなおさず、日本の国のヒーリングのプロセスにつながるのだろうと、私は固く信じています。そして、真摯な人々の情熱的な行動と多くの深い理解が集約された時、必ずやそのシフトの奇跡が起きるのではと、期待しています。我々は、今歴史を書き換えているのですよね!

    • nanohana says:

      コメントありがとうございます。
      あなたがおっしゃる、闇の部分に光を与えていくと、それは、日本の国のヒーリングのプロセスにつながるということ、全く同感です。そして、闇に光を与えるにはただ見ればよい。人に見られることで闇に光がさし、物事は変わらざるをえなくなります。
      闇には実態があるわけではありません。それはただ、光の不在です。
      人が見つめ、知ることで、闇は自然に消えてゆきます。

      私たちが日頃意識しない、隠された歴史の真実があります。
      そこに眠る闇の一番奥底には、日本の国体・天皇制があると感じています。

      欧米列強に取り込まれてゆく明治維新の物語は、
      たんに外圧だけの物語ではありまえん。
      そこには、外圧を受けて日本人が作り出した、江戸時代の官僚システムを温存し、頭だけ幕府から天皇にすげ替えるという薩長の手口、結局天皇の名で自分たちの利権を不動のものにしてゆくというやり口が横たわっています。
      これがいわゆる国体の正体です。その受益者はわかりづらくなっているけれど、今も変わらず薩長です。

      今回、福島の原発事故がもたらしたひび割れは、この国体にまで到達しています。
      これまで見えなかった利権の構図が誰の目にも明らかになってきてしまっている。

      この事実は大きいと思います。
      これだけの人に見られてしまうと、もう、同じままではいられません。
      必ず、変わらざるを得なくなる。

      明治維新以来の闇の構造は、今崩れつつあるのです。
      国の隠蔽工作や、なりふり構わぬ情報操作、
      統治のシステムを守るのが手一杯で、国民を見捨てている国の有様、
      これらはみな、彼らが追い詰められていることの現れです。

      必死で、何も無かったふりをしようとしていますが、
      歴史はもう青戻りできないターニングポイントを回ってしまいました。
      3.11以前には戻りたくても戻れないのです。

      龍馬の悪夢から解放される時が、もう眼の前にきていると感じています。



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