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2号機温度上昇で、炉内の状態を何も説明できない東電、温度計故障かもと都合のよい想像だけを述べる

2月 13th, 2012 | Posted by nanohana in 3 東電 電力会社 原子力産業 | 3 隠蔽・情報操作と圧力 | 4 福島第一原発の状態

2号機の温度は上昇し続け、12日、80℃を超えた。
東電は温度の上昇の原因を明らかにすることもできず、炉内の状態を説明することもできず、そして、温度の上昇を止めることもできなかった。

東電には状況が理解も把握もできておらず、事故原発は今もコントロールも不能であることが良くわかる。

東電はいつものように温度計の故障のせいと都合のよい想像だけを延べて、知らんぷりしようとしている。

保安院は「温度計に異常がある可能性は高い」と認め、「安定な状態は維持されている」(森山善範・原子力災害対策監)と東電と息のあった記者発表。
一方、福島県原子力安全対策課の小山吉弘課長は「注水で効果がなければ冷温停止が維持できているとは言えない」との見解を示した。
政府は勝手に定めた「冷温停止状態」の条件が崩れたにもかかわらず、まともなコメントすら発していない。

ほとんどのマスコミは東電と保安院のいい加減な発表を批評することもなくタレ流しており、原因は温度計の故障ということで終わらせるつもりらしい。

日経新聞は批判的に現状分析している。

関連記事(よく書けている)
日経新聞 2012.2.12 「炉内の実態なおつかめず 福島2号機一時80度超  東電は説明不足」

《これまで温度計の値を原子炉の安定の目安としてきたにもかかわらず、温度が80度を超えると急に温度計の故障の可能性を主張するのは唐突な印象を受ける。》
《原子炉圧力容器の内部はブラックボックスのまま。放射線量が高くてロボットも近づけず、溶け落ちた核燃料がどこにあるかも分かっていない。

 保安院は12日、原子炉の状態把握のあり方を至急検討するよう東電に指示した。異常が起きてから検討を始めるのではなく、リスクを踏まえて計画を立てておくべきだが、まだその状態には至っていないようだ。》

47NEWS 2012.2.12 「◎福島県が東電に対策要請 2号機温度上昇で 」

《 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が80度を超えたことを受け、福島県は12日、東電の担当者を県の災害対策本部に呼び、炉内の状況を把握して速やかに対策を講じ外部に影響が出ないよう取り組むことなどを要請した。
 県はまた、温度上昇で今後発生する恐れのあるリスクについて、県民に迅速で分かりやすく情報提供するよう求めた。
 東電福島地域支援室の北村正彦(きたむら・まさひこ)副室長は「大変ご心配をお掛けして申し訳ない」と陳謝。「引き続き監視を続けて必要な対応を取りたい。現状と今後の見通しについて、県民に分かりやすく情報提供する」と答えた。
 小山吉弘(こやま・よしひろ)・県原子力安全対策課長は「注水で効果がなければ冷温停止が維持できているとは言えない」との見解を示した。
 浪江町から二本松市の仮設住宅に避難している理容師の三瓶友一(さんぺい・ゆういち)さん(51)は「東電の説明が本当かうそかも分からない。これまでのことを考えるとあまり信じられない」とあきれた様子で話した。》

 

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