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抗議殺到でも受け入れ表明が後を絶たない本当の理由 がれき受け入れは利権

1月 27th, 2012 | Posted by nanohana in 3 利権・推進派・御用学者 | 3 首長、自治体 | 4 核廃棄物 がれき 汚泥

日本各地で、がれきの受け入れを表明した自治体には抗議が殺到していますが、それでも民意を無視して手を上げる自治体があとを絶ちません。なぜでしょうか?

がれき受け入れは巨大な利権なのです。

国はがれき処理に1兆円の助成金予算を組んでいます。
がれきを受け入れた自治体は、処理費用を被災県に請求することができます。そして、被災県はそれを国に請求することができるのです。こうして国のがれき処理助成金は最終的に受け入れを行う自治体や業者へと支払われるのです。

実際の支払い金額はどのくらいになるのでしょうか?

下記に静岡県の記事があります。この記事によれば、静岡の自治体に支払われる助成金は、がれき1トン当たり6万6666円です。
この金額は受け入れたがれきを燃やし、焼却灰を埋める費用であって、がれきの送り出し側の選別やサイズをそろえたり、細かく砕いたりといった費用は含まれていません。
受け入れ側は選別の終わった木材を受け取り、燃やして、焼却灰を処分場に埋めるだけです。焼却灰は一般の処分場に埋めていいことになっています。この処理に1トン6万6666円もの助成金が支払われるのです。

この補助金レートで実際の受け入れ例を計算して見ましょう。
(レートは静岡の例なので全く同じではないかもしれませんが・・・)
たとえば、埼玉で処理に手を上げている大手セメントメーカー2社の場合
各社年間1万トン×2年間  1社あたりの助成金13億3332万円

別の記事では、東京の受けがれきのうち、可燃物の焼却を一手に引き受ける東電の子会社、東京臨海リサイクルパワー(株)への2年間の助成金額が140億円とあります。

各地の自治体が民意の反発を招きながらも、がれきの争奪戦に血道を上げている理由はこれだったのですね・・・

nanohana記

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読売新聞  がれき受け入れ助成4000万 県、新年度予算案に計上へ2012.1.26 という記事によると

《岩手県大槌町や山田町で生じた震災がれきの広域処理を支援しようと、県は震災がれきを受け入れる市町への助成金4000万円を、2012年度一般会計当初予算案に計上する方針を固めた。がれきの放射線検査費用や焼却費用、埋め立て費用に充てられる。》

《事業名は「災害廃棄物緊急処理支援事業」。県は、県内の処理能力のうち余力の1%にあたる600トンを、受け入れの目標に掲げている。そのため、当初予算案では600トンの受け入れを想定した。

1トンあたりの処理費用は10万円と見込んでおり、600トンで6000万円が必要になる。うち2000万円分は岩手県内での作業となるため同県が負担し、そのほかの4000万円分を静岡県が負担する。》
《》内は引用

 

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