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経産省保安院 ストレステスト会議を密室で強行 大飯原発ストレステストを「妥当」と評価

1月 19th, 2012 | Posted by nanohana in 2 停止原発の再稼働 | 3 今後の電力・原子力政策・行政 | 3 利権・推進派・御用学者 | 3 官僚 | 3 政府の方針と対応 | 3 隠蔽・情報操作と圧力


ストレステスト会議 開催できず
NHK 2012.1.18

原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」の結果を専門家が議論する原子力安全・保安院の18日の会議は、会議室での傍聴が認められなかったことなどから運転再開に反対する人たちが会議室に入り込んで抗議を続け、予定から2時間半以上たっても開催できない異例の事態となっています。

経済産業省の原子力安全・保安院は、18日午後4時15分から省内の会議室で専門家会議を開き、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開の判断の前提となるストレステストの結果について、最終的な議論をする予定でした。ところが、保安院が以前の会議で傍聴者から進行を妨げるような発言があったとして、会議室での傍聴を認めず、別室でモニターでの傍聴としたことなどから、原発の運転再開に反対する人たちなどおよそ20人が午後4時すぎから会議室に入り込んで抗議を続け、予定から2時間半以上たっても開催できない異例の事態が続いています。会議室では、原発の運転再開に慎重な一部の専門家を除いて大半の委員が午後6時までに会議室を退出し、抗議をしている人たちがその場に残り続けています。原子力安全・保安院は今後の対応を検討しています。

これについて、枝野経済産業大臣は、午後5時半すぎから急きょ記者会見し、会議が平穏な形で開催されないのは到底容認できないとして強く非難しました。この中で、枝野経済産業大臣は「原発の再稼働は反対だなどという意見は重く受け止めなければならない。私も大臣という立場を離れ、心情的には、原発の再稼働については限りなく慎重であるべきだと主張している皆さんの信条にかなり近い」と述べました。そのうえで、枝野大臣は「政治的に決めるプロセスなら、デモは政治行動としてありうるが、この会議は科学的、専門的な知見から安全性を議論する場であり、平穏に開催されないのは到底容認できない」と述べ、今回の抗議行動は容認できないという考えを示すとともに、会議の専門家にはいったん会場から退出してもらい、できるだけ速やかに再開したいという考えを示しました。

この記事は NHK

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ストレステスト 別室で会議始まる
NHK 2012.1.18

原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」の結果を専門家が議論する原子力安全・保安院の18日の会議は、会議室での傍聴が認められなかったことなどに対し運転再開に反対する人たちが抗議を続けたため、3時間半余りにわたって開催できませんでしたが、別の会議室を使って午後8時前から会議が始まりました。しかし、運転再開に慎重な一部の委員は欠席しています。

経済産業省の原子力安全・保安院は、18日午後4時15分から省内の会議室で専門家会議を開き、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機の運転再開の判断の前提となるストレステストの結果について、最終的な議論をする予定でした。ところが、以前の会議で傍聴者から進行を妨げるような発言があったとして、原子力安全・保安院が会議室での傍聴を認めず、別室でモニターでの傍聴としたことなどから、原発の運転再開に反対する人たちなどおよそ20人が会議室に入り込んで抗議を続け、3時間半余りにわたって会議を始められない状態が続きました。結局、別の会議室が用意され、午後7時50分ごろから、やはり会議室での傍聴を認めない状態で会議が始まりましたが、原発の運転再開に慎重な一部の委員は、「傍聴人を閉め出すのはおかしい」などとして欠席しています。原子力安全・保安院は、18日の会議で大飯原発の2基について、「テストの方法は妥当だ」とする評価を示す方針ですが、原発の運転再開を議論する重要な会議が大きく混乱する事態となりました。

この記事は NHK

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“妥当”評価も原発再開不透明
NHK 2012.1.18

国の原子力安全・保安院は、関西電力大飯原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」の結果について、18日夜「妥当だ」とする評価をしました。評価が示された会議は、運転再開に反対する人たちの抗議で開始時間が大幅に遅れるなど「ストレステスト」への批判は強く、再開に必要な地元自治体の了解を今後得られるのか見通しは不透明なままです。

「ストレステスト」は、政府が、停止中の原発の運転再開で地元の理解を得るために導入した安全評価で、原子力安全・保安院は18日夜、専門家の会議を開き、福井県にある関西電力大飯原発の3号機と4号機のテストの結果を議論しました。この中で保安院は、関西電力が提出した、津波は想定のおよそ4倍の11.4メートルまで安全性に余裕があり、深刻な事故には至らないなどとしたテストの結果について、「テストの方法は妥当だ」とする評価をしました。これに対し、参加した専門家から「テストで判明した原発の弱点を少しでも強化できるよう、電力会社は今後も継続的に安全性を高める努力が必要だ」などの意見が出されましたが、大きな異論は出ませんでした。一方で、会議は、運転再開に反対する人たちが会議室に入り抗議を続けたため、3時間半余り遅れて始まったうえ、専門家8人のうち「ストレステスト」を運転再開の判断に使うことに批判的な委員2人が欠席しました。大飯原発の2基については、保安院が、今月23日から月末にかけてIAEA=国際原子力機関の調査を受けてから最終的な評価書を作ります。また、国の原子力安全委員会の検証を経たうえで、最後に政府が運転再開を判断することになっています。再開の前には地元自治体の了解が必要ですが、自治体からも「ストレステスト」への批判があるうえ、福井県は、福島第一原発の事故の検証を踏まえた新たな国の対策が示されなければ、再開の判断はできないという姿勢を示していて、理解が得られるかどうか、見通しは不透明なままです。

この記事は NHK

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大飯原発の安全性を確認 保安院審査書案を公表
産経新聞 2012.1.18

大飯原発の安全評価に関する専門家会議の傍聴を求め抗議する人たち=18日午後、経産省

 経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力が大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の安全性を確認した耐性検査(ストレステスト)の評価結果について、妥当と判断する審査書案を公表した。保安院が耐性検査を受けた原発の安全性を確認するのは初めて。一方、審査書案を受けて開かれる意見聴取会は、別室でのモニターではなく、直接の傍聴を求める希望者で混乱し、聴取会が始められない状況になった。

 耐性検査の審査書案は、3、4号機は想定される地震の1・8倍の大きさの揺れや想定の4倍の津波に耐えられることを確認した。その上で、東日本大震災で東京電力福島第1原発を襲ったような地震と津波があったとしても、「原発事故のような状況に至らせない対策が講じられている」と結論付けた。

 また、関電による安全性向上に向けた取り組みについて、福島第1原発事故の教訓を受け、交流電源が喪失した際のバックアップとなる電源車や、原子炉冷却用の給水機能の停止に備えた消防ポンプ車の配置を進めていることを評価。非常時に備えた試験や訓練も実施しており、「一層の安全性向上に向けた改善に取り組んでいる」とした。

 保安院は今後、専門家による意見聴取会の議論や、23~31日に来日する国際原子力機関(IAEA)の調査団の助言も踏まえ、評価を原子力安全委員会に報告する。

この記事は 産経新聞

 

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One Response

  • 坂東 日出人 says:

    関西電力が潰れても、別に命までなくなる訳じゃない。地震で原発が潰れたら命が危ない。地震で命がなくなるのはあきらめるしかないが、原発はその気になりさえすればなくせる。ほんの40年前まで原発などなかった。それでもオリンピックやったり万博やったり景気はよかった。オイルショックで原子力に手を出し、他人の犠牲で当人が生活を楽しむ時代となった。原子力は誰かの犠牲なしでは成り立たない。僻地の人や放射能のゴミに付き合わされる人が犠牲になる。関西電力は易きに走り原発が発電の半分を占める。日本で一番堕落した電力会社だ。
     ストレステストなどコンピューターゲームにしか過ぎない。原発で実際に外部電源を止めて訓練を行えば本当の事故が起こってしまう。政府も電力会社も専門家達もマスコミもそれはよく知っている。だからやれないのだ。それにしても大飯の安全率が1.8というのは関西人もみくびられたものだ。結果の重大さを考えると1桁違うだろう。
     地震の多い日本で原発を創ればこうなるというのが福島だ。政治家とか専門家とかがどんな屁理屈を並べてもこの事実は変えようがない。

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