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【千葉】 仕事始め:柏市長、放射線対策優先を訓示 当初は「失敗」と総括

1月 6th, 2012 | Posted by nanohana in 3 首長、自治体

 2012.1.5

 県内の官公庁や、多くの民間企業では4日が仕事始めとなった。

 東京電力福島第1原発事故の影響で比較的放射線量が高い柏市では、秋山浩保市長が幹部職員ら約100人を集め、市の事故当初の対策を「失敗だった」と初めて総括。放射能汚染と市の人口減少傾向の因果関係も認め、市民の不安解消への取り組みを約40分間にわたり語りかける異例の訓示となった。

 秋山氏は、従来の想定を超えた事故が起き、科学や政府に対する信頼が低下。市民が「最悪を想定して合理的でなくても納得する放射線対策」を求めていたにもかかわらず、市側が、市民がまだ従来の科学や政府を信頼しているという前提で対応し、市民を納得させられなかったことが失敗の原因と分析。

 さらに、失敗の結果による一部の子育て世代の市外流出や、不動産取引の減少に伴う地元経済への影響などの懸念を表明。「市民や専門家から評価を受ければ、ピンチがチャンスに変わる。縦割り行政を排し、放射線対策をすべての施策に優先する」と幹部職員を激励した。

 ◇県庁で御用始式

 一方、県庁でも5階大会議室に本庁の部長、課長など県幹部約300人が集まり、御用始式が行われた。森田健作知事は「中央(政界)は、衆議院の解散の話があるなど不安定だが、千葉県は地味でいい。しっかりと足もとを見て、結果を出して行こう」と訓示。震災復興についての具体的言及はなかったが「みんなで腕を組んで行こう」などと職員同士の結束の重要性を強調した。

 また、成田国際空港会社では、森中小三郎社長が社員を集めて年頭訓示した。年頭記者会見に臨んだ森中氏は「新年はLCC(格安航空会社)の新規就航が飛躍的に進む。就航予定の日系2社以外のアジアのLCCからも就航希望を受けている」などと説明。課題のLCC専用ターミナルの配置など具体的構想については「3月末までに発表したい」と話した。【早川健人、森有正、西浦久雄】

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